映画『ふしぎな岬の物語』のモントリオール世界映画祭受賞報告会見が16日、東京都内で行われ、出演者の吉永小百合、阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶と成島出監督が出席した。
吉永が初めて企画も手掛けた主演作が同映画祭で審査員特別賞グランプリとエキュメニカル審査員賞の2冠を獲得。現地で阿部と共に受賞の瞬間を体験した吉永は「阿部さんという強い方がいるから駄目だったら慰めてくれるだろうと思っていたら賞を頂いて。夢を見ていたようなすてきな時間を過ごさせてもらいました」と振り返った。
阿部も「僕の人生で吉永さんとあの場に行けてあの壇上に登れて、吉永さんの後ろ姿を見られたことが何よりうれしかったです」と感慨深げに語った。また鶴瓶は、受賞後にタモリから連絡があったといい「僕が出ているのを分かっているのに、留守番電話に入れるような話し方で『おめでとうございまーす』と言って切ったんです。その後電話しても出なかったので、よほど怒っているのだと思いました」と明かして笑わせた。
また、ファンへのメッセージを求められた吉永は今後について「これから足腰が衰えてせりふも言えなくなるかもしれない。そうなったら引退するしかないですけど、あまり決めないでいたいです。映画の現場が好きなので、できるだけやっていきたいです」と語っていた。
映画は10月11日から全国ロードショー。