中井貴一&阿部寛、交わした会話は「あいさつとせりふだけ」  若松監督も「こんなに仲の悪い役者さんたちがいるのか」

2014年7月30日 / 20:46

阿部寛(左)と中井貴一

 映画『柘榴坂の仇討』完成報告会見が30日、東京都内で行われ、出演者の中井貴一、阿部寛と若松節朗監督が出席した。

 本作で中井は桜田門外の変で主君・井伊直弼を失い仇を追い続ける男、阿部は大老暗殺後、身を隠して孤独に耐える男を演じた。

 「初めてがっつり目と目を合わせて芝居する映画だった」という中井だが、「撮影所で会ってもあまり会話を交わさないようお互い気を付けて、2カ月間の撮影の間に一度も食事にも行かず、交わしたあいさつは『おはようございます』『お疲れさまでした』とせりふ上だけでした。阿部さんの気遣いと真面目さをひしひしと感じた2カ月でした」と振り返った。

 阿部も「京都ではほとんどお目にかからないようにと思っていたら、初日からメークが隣で意表を突かれましたけど」と明かした。役作りのためとはいえ、若松監督も「こんなに仲の悪い役者さんたちがいるのかというぐらいでした。そぐくらい現場の緊張感はすごくて、そんな緊張感は久しぶりに味わいました」と笑わせた。

 これまでの人生であだ討ちしたいと思ったことがあるかと問われた中井は「しょっちゅうですね。割と根に持つ方なので」と即答し、阿部は「僕は性格がいいのでありません」と答え、場を沸かせた。

 映画は9月20日から全国ロードショー。

 


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