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谷村新司 (c)DAO
谷村新司が「100年後に残したい歌」をコンセプトに選んだ日本の名曲や自身のスタンダード曲を歌う全国ツアー「SHINJI TANIMURA CONCERT TOUR 2014 地球劇場~100年後の君に聴かせたい歌~」が7月からスタート。「元気と勇気をプレゼントできると思います」という谷村に、コンサートに懸ける思いを聞いた。
きっかけは4月にスタートしたBS日テレの音楽ドキュメンタリー番組「地球劇場~100年後の君に聴かせたい歌~」。谷村は“ツタエビト”として、番組で招いたアーティスト(=ウタビト)の歌とトークから100年後に残したい曲を新発見、再発見してきた。「いい歌は100年後にも残ってほしいという気持ちがふつふつと湧き上がってきました。みんなに愛唱された歌というのは、それを歌った瞬間にその時代の風を感じることができる。それこそが今も愛される理由だと思うんです。実際にコンサートで聴いて感じてほしい」
番組「地球劇場」の秋のテーマソングとして今秋発売予定の未発表曲「風の時代」がコンサートのオープニングで披露されるのも話題だ。「“100年後にもきっと風は吹いているよ”っていうことを歌っています。風も水も全てが動いているものの中で、大事なことを見つけていこうという歌なんです」。ツアー全体を貫くテーマとも一致する歌だ。
コンサートでは各地の会場で次世代を担う若手アーティストを「地球劇場NEXTアーティスト」として彼らの音楽を紹介するコーナーも。「都会に人口が集中して、地方からどんどん元気がなくなっていること」が普段から気掛かりな谷村。「でもそれぞれの場所に音楽で夢を追い掛けている若いアーティストがいる。彼らを応援したいんです」と力を込める。「彼らの存在を知り、次のライブに駆け付けてくれる観客の方もいるかもしれない。縁がつながる場所になってくれたら」。アリス結成前の経験から、無名時代の厳しさを誰よりも知る谷村。そんなとき1970年の大阪万博のカナダ館で歌うというチャンスを得て、そのまま武者修行代わりのアメリカ横断ツアーを敢行。「そこで今の生き方のベースになった体験ができたので、若い人には出て行ける場所をつくってあげたいんです」。彼らこそが「100年後に歌ってくれている人たち」かもしれないという思いがあるからだ。
7月の仙台から10月の神戸まで。ツアーはこの20年で起きた二つの大震災をつなぐ。それは東日本大震災に見舞われた東北3県の仮設住宅で開いた慰問ライブでの「また来るからね」という約束を守ることや、アリス再始動のきっかけになった阪神・淡路大震災の復興支援への特別な思いにもつながっていく。「皆さんきっと帰る時には笑顔になって、気持ちも体も軽くなっているはず。日本は音を立てて変化していき地方はますます大変になってくるでしょうが、(東京五輪のある)2020年まではなんとか続けたい。みんなが会いに来てくだされば、また会おうねって“やくそく”できますから」
“100年後の君に聴かせたい歌”をコンセプトに日本の四季を表現した楽曲も順次リリース。春のシングル「サクラサク」に続き、8月15日発売の夏のシングル「やくそくの樹の下で」が待機中。
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