松山ケンイチ、木村監督の涙に「心が震えた」 『春を背負って』初日舞台あいさつ

2014年6月14日 / 15:08

 (左から)木村大作監督、檀ふみ、蒼井優、松山ケンイチ、豊川悦司、新井浩文

 映画『春を背負って』の初日舞台あいさつが14日、東京都内で行われ、出演者の松山ケンイチ、蒼井優、豊川悦司、檀ふみ、新井浩文、木村大作監督が登壇した。

 本作は、標高3015メートルの立山連峰、大汝山(おおなんじやま)にある山小屋を舞台に、家族の絆と人々の心の交流を描く。

 日本映画界屈指の名カメラマンであり、本作が監督2作目となる木村監督は「今日は僕にとっては…」と語り始めたが、目に涙があふれて言葉に詰まり「今日は本当にありがとうございます」と言うのが精いっぱい。普段はズバズバものを言う木村監督の意外な姿に会場は騒然となった。

 それでも「あそこに2席空いているのがちょっと気になるね」といつもの調子を取り戻し笑いを誘った木村監督は「前の作品(『劔岳 点の記』)よりも(観客に)若い方が多いのがうれしい。ぜひこの作品を宣伝してください」と大声でアピールした。

 主演の松山も「今日は緊張のあまり腹を下しました」と作品に懸ける強い思いを明かし、木村監督の涙には「こちらも心が震えました」とコメント。

 また、劇中のワンシーンに映り込んだ木村監督の存在感について「真っすぐな人というのは(映像でも)真っすぐに心に刺さってくるのだと感じた。役者としてすごく悔しかった」と語った。


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