綾野剛「舞台あいさつに向かない作品」 『そこのみにて光輝く』完成披露

2014年3月3日 / 19:49

 (左から)呉美保監督、綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉

 映画『そこのみにて光輝く』の完成披露試写会が3日、東京都内で行われ、出演者の綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉、呉美保監督が出席した。

 佐藤泰志の同名長編小説を映画化した本作は、北海道・函館の短い夏を舞台に、生きる目的を見失った男と愛を諦めた女との出会い、底辺で生きる家族の物語を描く。

 この日は、綾野がブルーのスーツ、池脇がヌーディーカラーのワンピース、菅田がレッドのスーツを着て登場。綾野は「今日は将暉と並んだら漫才みたい。池脇さんが間で“止まっちゃいけない赤信号”“注意したらやられる黄色”“進んじゃいけない青信号”のような感じ」と笑わせた。

 役作りについて問われた綾野が「役作りは“見た目”的なことになってくる。感情は特にこういう作品は現場に行って作らないと未知数でした」と答えると、菅田が「やっぱりそうですよね。そうだと思います」とそわそわして落ち着かない様子を見せた。

 その理由について綾野は「この作品で舞台あいさつって向いていない。来てもらったので楽しんでほしいのですが、とてもアンダーな作品。今のうちに笑ってもらって、(見た後は)どんよりして帰ってもらうことになると思う」と苦笑交じりに明かした。池脇も「どうかいくぐって帰ろうかと思ってる」と正直な心境を漏らした。

 映画は4月19日からテアトル新宿ほか全国順次ロードショー。


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