第66回カンヌ国際映画祭に関する記者会見が現地時間の18日に行われ、是枝裕和監督、福山雅治主演の『そして父になる』がコンペティション部門に正式出品されることが発表された。
コンペティション部門は最高賞パルムドールなどの賞を競う部門で、本年度の審査委員長はスティーブン・スピルーバーグ監督に決定した。
本作は、6年間育てた子供が、病院内で取り違えられた他人の子供だと知った二つの家族が迫られる究極の選択を描く。初めて父親役を演じた福山の他、妻役に尾野真千子。もう一組の夫婦役を真木よう子とリリー・フランキーが演じた。
福山は「国際映画祭といった大舞台に、今まで参加させていただいた経験がなかったので、今回のお話は聞けば聞くほどすごいこと過ぎまして。情けないことに、自分という人間はキャパシティーを超えたことが起こると、逆にピンとこないものなんだなと、妙な実感をしております。とはいえ、心からうれしく光栄に思っております」とコメント。
「映画祭のタイミングはちょうど連続ドラマの撮影中です。ですが俳優人生においてこんな大舞台に行ける機会は二度とないかもしれない、という思いで何とか調整して晴れの舞台に立ってみたいです」と希望を述べた。
映画は10月5日から新宿ピカデリー他全国ロードショー。