エンターテインメント・ウェブマガジン
(左から)大空ゆうひ、今井清隆、坂本昌行、矢吹奈子、味方良介 (撮影:友澤綾乃/photo by Ayano Tomozawa)
――それぞれが思う見どころを教えてください。
坂本「場面場面にメッセージがあるので、ここっていうのはなかなか難しいですが。緊張感のある中で進んでいくんですが、唯一、ピノコが非常に明るい空気を醸し出してくれている。明るさを味わえるシーンが随所にあるので、僕自身は(見どころは)ピノコとのリラックスシーンです。稽古場でも、セットもあるし照明もある状態で、みんな緊張している中で進んでいくんですが、ピノコのシーンになると、栗山さんはじめ先輩のスタッフの方々がいい顔をするんですよ。ニコニコした顔を見て、僕はちょっと安心するという。ピノコが裏の主役です!」
矢吹「ブラック・ジャック先生の医療シーンの手さばきを間近で見ていて、ホントにすごいなと。実際に先生が来られて、やり方を教えてくださるんですが。たぶん遠くの(客席の)方だと見えづらいかもしれないけど、手さばきに注目してほしいです」
味方「眼帯は非常に見づらい、遠近感が取りづらいです。でもそれは僕個人の問題なんで。今日ここに立ってない4人のアンサンブルの皆さんがいる。4人しかいないんですが、背景やシーンを作ってくださるその4人のエネルギーを稽古場で見てすごく感じていて。こんなに少ない人数でこの空間を埋めるのはすごいエネルギーが必要で。そのパワーに圧倒される。そんな彼らの曲、明るい前向きな、夢に向かい、“生きるって何だろう”と考えさせられるナンバーが僕はすごく好きです」
大空「漫画が原作で、ミュージカルで…すごく楽しいものを想像しているお客様が多いと思いますが、ミュージカルの中にも、すごく人間愛とかを感じるし、ピノコちゃんのほほ笑ましい、ちょっと心温まるシーンとか、いろんな角度から楽しめる作品になっていると思います」
今井「先ほども(フォトコールのシーンの中で)歌ったんですが、“命”という一つの歌でも、ブラック・ジャックの歌う“命”と、(医師・白川役の)私が歌う“命”、女優・真理子とキリコが歌う“命”、そしてもう一つ最後にピノコとブラック・ジャックが歌う“命”と。場面によって違った形の“命”がある。その違いを聴いてもらえるのも一つの楽しみなんじゃないかなと思います」
――では最後に、代表して坂本さんから(観劇する人に向けて)メッセージを。
坂本「手塚治虫先生の『ブラック。ジャック』がミュージカルになって、新たな作品として皆さんにお届けしていきたいと思います。ぜひ劇場にいらして、“命”というものをいま一度考えていただけたらと思います。お待ちしています」
ミュージカル「ブラック・ジャック」の東京公演は7月13日(日)まで同所にて。7月~8月にかけて、新潟、名古屋、浜松、札幌、兵庫で全国公演を行う(ただし、名古屋、札幌、兵庫公演はチケット完売)。
撮影:友澤綾乃/photo by Ayano Tomozawa
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