高畑充希 結婚後の初仕事は「ダブル不倫する話なのが面白い」ミュージカル『ウェイトレス』製作発表

2024年12月16日 / 04:00

(C)エンタメOVO

 12月15日(日)、東京都内でミュージカル『ウェイトレス』の製作発表が行われ、出演者の高畑充希、森崎ウィン、ソニン、LiLiCoが出席した。

 先日、岡田将生との結婚を発表した高畑は、これが結婚後の初仕事。今回は再演であることを踏まえて「同じ役を自分が結婚して臨むとなると、また違う感覚を得られるのかなと思うんですけど」と前置きした上で、「新婚最初の仕事がお医者さんとダブル不倫する話なのが、なかなか面白い流れだなと思いました」と語り、会場の笑いを誘った。

 『ウェイトレス』は、2007年のアメリカ映画『ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた』をベースに製作されたブロードウェイミュージカル。アメリカ南部の田舎町でとびきりのパイを売る評判のダイナーのウェイトレス、ジェナを主人公に、妊娠・出産・離婚・自立・養育など、女性の人生の岐路を人間味豊かなキャラクターたちが織りなすミュージカル・コメディーだ。日本では 2021年に初演を迎え、コロナ禍中にもかかわらず、満席の大盛況となった。そして、2025年4月には豪華新キャストを加えて再演が実現。初演に続いて、高畑は主人公のジェナを演じる。

 今回の再演では、ジェナの不倫相手となるポマター医師役として、新たに森崎ウィンが出演。ダブル不倫の相手を演じることについては「面白くなりそう」と期待を寄せつつ、初演を見て「すごく感動した」と当時を振り返った。そして、「男性である僕が見ても持ち帰るものがたくさんある作品。個人的にも大好きな作品なので、その一部となれることが本当に楽しみ」と意気込んだ。

 ブロードウェイ版も鑑賞済みの高畑は、作品の魅力について「最初は圧倒的に楽曲の魅力がすごかった。全編ポップスで、とてもキャッチーで耳に残る。1回見ただけで、口ずさみながら劇場をあとにできるような楽曲ばかり」と説明。続けて、「楽曲は割と明るいナンバーが多いんですけど、ストーリー自体は、女性が生きていく上でのいろんな悩みが描かれている。いろんなことに巻き込まれながら、その中で自分を発見していく物語」と紹介。さらに「特別じゃない人たちが作り上げる特別な物語。それがすごくグサッと刺さりましたし、何度も見たくなる作品になりました」と作品への思いを披露した。

 ジェナの同僚のウェイトレス、ドーンを演じるソニンも、今回の再演からの出演となるが、高畑同様、ブロードウェイ版を鑑賞しており、「私達の生活にすごく近い登場人物がたくさん出てくる。お客さんが、自分のストーリーなんだなとか、こういう人、友達にいるよなとか、こういうところで私達も悩むよな、と共感できる部分がたくさんある」と熱っぽく語り、「希望も持てるし、自分の人生を見つめなおせるところが魅力」と訴えた。

 また、ジェナと同じダイナーで働く最年長で姉御肌のウェイトレス、ベッキー役で、高畑と共に初演から継続して出演するLiLiCoは、「前回、50歳のときにミュージカルデビューをさせていただき、あまりにも興奮し、始まる数カ月前にズッコケて、膝の皿を割る大ケガをしてしまい、くぎとワイヤーを入れた状態でやらせていただいた」と失敗談を披露。今回はそのケガも完治したとのことで、「ベッキーらしく、堂々とみんなをまとめていけたら。新キャストとどういう空気を作っていけるのか、とても楽しみ」と意気込みを見せた。

 また、高畑は初めて作品に触れる方に向けて、初演時の観客の反応を紹介。「テーマパークに行ったみたいで楽しかったと言ってくれる方もいれば、自分の人生を見直して考えたと言ってくれる方もいる。あるいは、ずっとサントラを聞いているという方もいる。自分の父親世代も楽しんでくれたので、老若男女問わず、すごく門戸が広い」と語りつつ、「お子様はポカーンとなるシーンが多い」と子連れでの観劇には注意を促した上で、「ある程度、年齢を重ねた人たちにはグサグサ響くような作品」と再びプッシュした。

 さらに高畑は「初演の作品に関わることが少ない」という自身の経験を踏まえて、「初演と再演の両方に参加するのは初めての経験。それくらいもう1回やりたい作品だった。先入観も持たず、あらすじも読まなくていいので、ぜひ劇場に体験しに来てほしい」とアピールした。

ミュージカル『ウェイトレス』は2025年4月9日から東京・日生劇場のほか、愛知、大阪、福岡で上演。

 

『ウェイトレス』制作発表。左からLiLiCo、森崎ウィン、高畑充希、ソニン(C)エンタメOVO


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