石橋静河「頼もしい先輩方と一緒にこの作品に挑める」稲垣吾郎&内田有紀との共演が力に ドラマ10「燕は戻ってこない」出演者会見

2024年4月12日 / 19:07

(左から)稲垣吾郎、石橋静河、内田有紀(C)エンタメOVO

 4月12日、東京都内のNHKでドラマ10「燕は戻ってこない」のマスコミ向け試写会と出演者会見が行われ、出演者の石橋静河、稲垣吾郎、内田有紀が出席した。

 ドラマ10「燕は戻ってこない」は、「命は誰のものか」という重要なテーマを鮮烈なエンターテインメントに仕上げ、第57回吉川英治文学賞・第64回毎日芸術賞をW受賞した桐野夏生の同名小説が原作。これを、連続テレビ小説「らんまん」の長田育恵氏の脚色で全10回のテレビドラマ化したのが本作だ。

 主人公は、お金も夢もない29歳の派遣社員リキ(石橋)。職場の同僚から「卵子提供」でお金を稼ごうと誘われた彼女は、アメリカの生殖医療エージェント「プランテ」日本支社で面談を受ける。だが、そこで持ち掛けられたのは、「卵子提供」ではなく、「代理出産」だった。一方、元トップバレエダンサーの草桶基(稲垣)とその妻・悠子(内田)は、高額の謝礼と引き換えに、2人の子どもを産んでくれる「代理母」を探していた。やがて3人の欲望が、「代理出産」を通じて交差していく…。

 第1回の試写終了後、会見に応じた石橋はまず、「これ以上ない座組でこの作品に挑めることを本当に幸せに思います」とあいさつ。とはいえ、代理出産や女性の貧困という難しいテーマを扱った作品だけに、「この作品をやるには勇気が必要だった」とオファーを受けた際の心境を打ち明けた。だが、共演が稲垣&内田と聞き、「こんなに頼もしい先輩方と一緒にこの作品に挑めることを知り、勇気が出た」と2人の存在に力を得た様子。

 また、3人とも演じるに当たっては事前に原作を読んだことが役立ったらしく、それぞれがその印象を披露。石橋は「絶対大変だなと思って、なかなか(読む)勇気が出なかった」と最初はおよび腰だったものの、「いざ読み始めたら、面白くて1日で読み終わってしまった」という。その感想を「女性が生きていく上で感じてきた嫌な思いとか、差別だったり、苦しかったことが、エコーのように、自分の中で衝撃として走って。これはドラマという形を通して、世の中に伝えなければいけない話なんだと思った」と語り、背中を押された模様。

石橋静河(C)エンタメOVO

 一方、劇中で女性特有の問題に直面するリキと妻・悠子の間で男性の基を演じる稲垣は、原作の感想を「目からうろこだった。女性の気持ちも、分かっているようで、分かっていないことが多いと思った」と振り返り、「(基は)自分は相手を傷つけているとは決して思っていなくて、それなのに、相手を無神経に傷つけてしまったり。いろいろ考えさせるなと思った」と言葉を続けた。

稲垣吾郎(C)エンタメOVO

 もともと桐野の小説の愛読者だったという内田も石橋同様、「読むのに勇気がいった」と打ち明けながらも、読んだことで「本当に真摯(しんし)に向き合っていかなければ」と覚悟を決めたという。さらに内田は、悠子と自身の年代が近いことを上げ、「みなさんと何かを共有できるんじゃないかなと思いながら、悠子の核心みたいなものを、私の体にたたき込んで日々過ごしています」と撮影に臨む意気込みを語った。

内田有紀(C)エンタメOVO

 物語はシリアスながら、会見は和やかムードの中、和気あいあいと進行。「元トップバレエダンサー」という役柄を演じる稲垣は、本格的にダンサー姿を披露する場面もあるらしく、バレエ経験のある石橋が「つま先がきれいで感動しました」「説得力がすごい」と太鼓判。また、テレビのバラエティー番組などを除くと、お芝居では初共演となる稲垣と内田が「お互い同じ芸能界で同じ時代にずっと一緒に頑張ってきた仲間として、まとう空気感が似ているのかも」と互いに認めあい、それを石橋が「仲良し」とうらやむ一幕も見られ、チームワークの良さをうかがわせた。

ドラマ10「燕は戻ってこない」は、2024年4月30日(火)から放送開始(全10回)。

総合 毎週火曜 よる10:00~10:45

BSP4K毎週火曜 午後6:15~7:00

[再放送] 総合 毎週金曜 午前0:35~1:20 ※木曜深夜


芸能ニュースNEWS

「しあわせな結婚」「杉野くんの黒川が当たり役になる予感」「いまだに登場人物の半分ぐらいを信用できない」

ドラマ2025年8月15日

 「しあわせな結婚」(テレビ朝日系)の第5話が、14日に放送された。  本作は、妻が抱える“大きな秘密”を知った時、夫は彼女を愛し続けることができるのか? 脚本・大石静、主演・阿部サダヲと松たか子による、夫婦の愛を問うマリッジ・サスペンス。 … 続きを読む

「愛の、がっこう。」愛実とカヲルの“お別れ遠足”に涙 「2人がかわいくて、切なくて泣いた」「胸が苦しい」

ドラマ2025年8月15日

 木村文乃が主演するドラマ「愛の、がっこう。」(フジテレビ系)の第6話が、14日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、堅い家庭で育った真面目過ぎる高校教師・小川愛実(木村)と、文字の読み書きが苦手なホスト・カヲル(ラウール … 続きを読む

「ちはやふる-めぐり-」「若者たちが頑張っている姿を見るとこっちもやる気が出る」「来週はついに綿谷新(新田真剣佑)が登場!」

ドラマ2025年8月14日

 「ちはやふる-めぐり-」(日本テレビ系)の第6話が、13日に放送された。  本作は、映画『ちはやふる』から10年後の世界を原作者・末次由紀氏と共に紡ぐオリジナルストーリー。競技かるたに青春を懸ける高校生たちの姿を熱く描く。(*以下、ネタバ … 続きを読む

「誘拐の日」“政宗”斎藤工の宣言「凛の父親だ」に「泣いた」 「“山崎忠”深澤辰哉が大活躍で、麗し過ぎた」

ドラマ2025年8月13日

 斎藤工が主演するドラマ「誘拐の日」(テレビ朝日系)の第6話が、12日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  医学博士・水原由紀子(内田有紀)の別荘に軟禁されている新庄政宗(斎藤)と七瀬凛(永尾柚乃)が非常用の電話回線を使って電話を … 続きを読む

「北くんシェア」“北くん”岩瀬洋志に隠し子騒動!? 「“南”本田翼らナース3人の軽口トークが面白い」

ドラマ2025年8月13日

 本田翼が主演するドラマ「北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。」(カンテレ・フジテレビ系)の第7話が、12日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  ある日、北くん(岩瀬洋志)とカフェに出かけた南(本田) … 続きを読む

Willfriends

page top