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シム・ウンギョン“初の日本映画”への思いを語る 「この作品がなかったら、今の自分はいない」

(左から)シム・ウンギョン、富司純子、鈴木京香

 映画『椿の庭』初日舞台あいさつが9日、東京都内で行われ、出演者の富司純子、シム・ウンギョン、鈴木京香と上田義彦監督が登壇した。

 本作は、四季折々の自然とともに親子3世代の心の絆を描いた物語。夫が亡くなった後も長年住み続ける家を守る絹子を富司、絹子の娘の忘れ形見である孫娘の渚をウンギョン、絹子のもう1人の娘・陶子を鈴木が演じた。

 14年ぶりの主演となった富司は「上田監督が本当に美しく繊細な映像で撮ってくださいました。私の最後の宝物になるんじゃないかな、と思うぐらいうれしい映画です」と語った。

 続けて、「孫のウンギョンさん、娘の京香さんとは本当の家族のように感じられて、本当に幸せな時間でした」と撮影を振り返り、「女優として、この作品に出会えたことに感謝です」と語った。

 『新聞記者』、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』など、出演した日本映画がすでに公開されているウンギョンだが、撮影は本作の方が先だった。

 ウンギョンは「私には初めての日本映画の現場でした。この作品がなかったら、今の自分はいないと思っております」と語り、「現場で、渚の気持ちをゆっくり感じながら撮った作品なので、演技はノープランで臨みました。ドキュメンタリーなのか、お芝居なのか、その曖昧なところを見せられたらと思いながらやっていました」と振り返った。

 鈴木は「富司さんは特に憧れていた女優さん。旦那様が愛していたいすに座ってくつろいでいる姿など、どこを切り取っても一幅の絵のようで。どうすればこんなに美しいたたずまいでいられるのか、分かる人がいたら教えてほしいぐらい」と語り、ウンギョンには「新しい世界に飛び込んでくる姿が渚と重なって、切ないぐらいにきれいでした」と賛辞を贈った。

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