演劇ユニット・ラフィングライブ第五回公演「Out of Order」の稽古場取材と囲み取材が12日、東京都内で行われ、出演者の山寺宏一、水島裕、寿美菜子、演出の野坂実氏が登壇した。
声優、俳優、タレントとして幅広く活躍する山寺と水島、演出家の野坂氏によって、イギリスの人気劇作家レイ・クーニーの本格コメディーを上演してきたラフィングライブ。本作でも、声優・役者としてマルチに活躍する豪華キャストが顔をそろえ、クーニーの抱腹絶倒なコメディーに挑む。
物語は、イギリス副大臣リチャードが、臨時国会中にホテルで愛人と密会をしようとしたところから始まる。甘い一夜を過ごすはずが、思いもよらない大事件が発生。リチャードはあの手この手で乗り切ろうとするが…。稽古では、一つのシーンが終わるたびに、野坂氏から笑いに対するこだわりについての指摘が上がる。山寺ら3人も即座に応えて結果を出すと、稽古段階ながらも、3人の演技に取材陣から何度も笑いが起きた。
リチャードを演じる山寺は「自分の保身のために、みんなを巻き込むんですけど、今までの作品に比べてさらにひどい人。大先輩の裕さんが部下なので、言いたい放題できるのが心地いいですね」と語り、笑いを誘った。水島は、本作の見どころを「今回、僕に初めてラブシーンがあるんですよ。それが本当に難しくて悩んでいます」と笑顔で語った。
ラフィングライブの公演に3回目の出演となる寿。2020年春からの1年間、イギリスでの生活を決めた理由の一つとして、本ユニットへの参加により、イギリス演劇の面白さに目覚めたことを打ち明け、「前2作では山寺さんの奥さん役でしたが、今回は密会相手で、だます側の仲間。そこの違いが新鮮で面白いです」とアピールした。
世界中で上演されている本演目について、野坂氏は「レイ・クーニーが上演していたものに真っ向勝負で挑んで、もっとクオリティーが高いものにしようとしています」と意気込みを語った。
舞台は11月28日~12月2日、都内・三越劇場で上演。