ミュージカル「TOP HAT」の制作発表会見が2日、東京都内で行われ、出演者の坂本昌行、多部未華子、屋良朝幸、朝海ひかる、益岡徹、浅野和之ほかが出席した。
本作は、往年のハリウッドミュージカルを代表するフレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースが主演した映画『トップ・ハット』が原作。2011年に英国で舞台化され、15年には来日公演も実現。今回は、英国オリジナルクリエイター陣による、日本人キャスト版の初上演となる。
ミュージカルスター・ジェリー役の坂本は、来日公演を観劇したそうで、「コミカルで非常におしゃれな作品。漠然とこういう作品に出られたら…と思っていた矢先、このお話を頂き、100パーセントの喜びと100パーセントの怖さを感じました」とコメントした。
ダンスのレッスンは既に開始しているが「一言で言うと大変。何をどう踏んで音を出しているのか理解不可能。それぐらいの高速ステップ。しかも華麗にやらなければいけない」と苦笑した。
一方、ジェリーと恋に落ちるファッションモデルのデイル役をオーディションで勝ち取った多部は「もちろん参加したいと思って受けたのですが、決まってから不安と怖いのとで、ネガティブな感情しか生まれていません。もっと前向きな気持ちで自信を持ってやれるようになるには、まだまだ時間が掛かりそう」と明かし、「どれぐらい掛かりそう?」と聞かれると「千秋楽までには…なんとか」と答えて笑わせた。
そんな多部を、坂本は「今年の3月に振り付けを一緒にやってみたときに、僕の想像を簡単に超える多部ちゃんがそこにいた。“ここにもミュージカル俳優がいたんだな”と思った」と絶賛した。
多部は、坂本のミュージカルを数年前に観劇したことがあるという。「大きな舞台に立つことに慣れている大先輩という思い。ペアで踊るシーンが多いので、これから本番まで頼りまくって、たまに“坂本さんのせい”にしたりとかしながら…。全部、身を任せるつもりでいます」とおちゃめに語った。
舞台は11月5日~25日、都内・東急シアターオーブ、12月1日~5日、大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演。