川栄李奈、被爆女性の葛藤を熱演 「感じたものを作品に込めました」

2018年7月27日 / 16:44

(左から)キムラ緑子、川栄李奈、常盤貴子、平祐奈

 NHK広島放送局開局90年ドラマ「夕凪の街 桜の国2018」の試写会が27日、東京都内で行われ、出演者の常盤貴子、川栄李奈、平祐奈、キムラ緑子が出席した。

 本作は、漫画家こうの史代氏が2004年に発表した『夕凪の街 桜の国』を原作に、設定を2018年に置き換え、オリジナルストーリーを加えてドラマ化したもの。

 「平成パート」で主人公の石川七波を演じた常磐は、今回初めて広島市内を訪れたという。「初めて自分の目で原爆ドームを見たときの『ドキッ』とした感じが今でも忘れられない。それはどういう『ドキッ』なのか今でも自分で分からない。こんな経験はしたことがなくて、これがどういうことなのか、これから先ずっとずっと考え続けていきたい。自分に対する宿題です」と語った。

 一方、川栄は「昭和パート」で、建設会社で働く23歳の平野皆実を演じた。13歳のときに被爆してから10年間、広島で母(キムラ)と暮らしていた皆実は、心の傷に悩みながらも、職場で出会った青年と恋に落ちるが、そんなときに忘れかけていた“原爆”が再び襲ってくる。

 川栄は「撮影に入る前に、実際に被爆された女性に会ってお話を聞き、そこから感じたものをこの作品に込めさせてもらいました」と役作りについて語った。

 特に印象深いのは、葛藤を抱えた皆実が、土手で雨に打たれながら走るシーンだといい「朝から晩まで。まだ3月ですごく寒くて、本当につらいな…と思ったのですが“こんなのでつらいと思っていたら、この時代の方はどうなっちゃうんだろう…”って。なんか私、甘やかされて育っているんだなと実感しました」と撮影中の思いを振り返った。

 川栄は「10代、20代の人は学校でしか戦争を学ばない。『何月何日に原爆が落ちました』としか教えてもらわない。でもこういった物語で、原爆に遭った方の心情だったり、家族の思いを知れると思うので、ぜひ私たち世代の人にこのドラマを見てほしい」と呼び掛けた。

 ドラマは8月6日、NHK総合で午後7時30分から放送。


芸能ニュースNEWS

“怪談”をテーマにしたリアルイベントを開催 平野綾×佐藤流司、藤原紀⾹×平野良で朗読

舞台・ミュージカル2025年6月30日

 今年の夏も記録的な猛暑が続く予報。暑い夏を少しでも涼しく過ごすのに最適なイベントがやってくる。  近年、YouTubeや配信番組などが多数制作されるなど、ブームを⾒せている“怪談”。今回、その“怪談”をテーマにした⼤型リアルイベント「To … 続きを読む

本田翼、志田未来、岩瀬洋志、増子敦貴が異色ラブコメディーに挑戦 本田「恋愛の中に人としての大切なことが描かれている」

ドラマ2025年6月30日

 火ドラ★イレブン「北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。」(カンテレ・フジテレビ系・7月1日より毎週火曜よる11時放送)の取材会が行われ、出演者の本田翼、志田未来、岩瀬洋志、増子敦貴がドラマの見どころを語った。 … 続きを読む

手塚治虫原作、演出・栗山民也、主演・坂本昌行のミュージカル 「ブラック・ジャック」が開幕

舞台・ミュージカル2025年6月28日

 手塚治虫の不朽の名作を演出・栗山民也、主演・坂本昌行で贈るミュージカル「ブラック・ジャック」が、6月28日(土)に東京・文京区のIMM THEATERで開幕。初日前日の27日(金)にフォトコールと取材会が行われた。  1973年「週刊少年 … 続きを読む

「波うららかに、めおと日和」「3カ月間ずっと2人に『夢中』だった」「何げない日常の小さな幸せを大切にしようと思った」

ドラマ2025年6月27日

 「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系)の第10話(最終話)が、26日に放送された。  本作は、西香はち氏の同名コミックを原作に、昭和11年を舞台に、突然舞い込んだ縁談から帝国海軍に所属する江端瀧昌(本田響矢)と交際ゼロ日婚したなつ美 … 続きを読む

「Dr.アシュラ」“朱羅”松本若菜の医師生命の危機にチームが団結 「ラストの保が胸熱すぎる」「 金剛先生の『…来る』が最高」

ドラマ2025年6月26日

 松本若菜が主演するドラマ「Dr.アシュラ」(フジテレビ系)の最終話が、25日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  本作は、時に重症患者2人を同時にオペするなど、鬼神・阿修羅のごとく振る舞う様子から“アシュラ先生”と呼ばれるスーパー救命 … 続きを読む

Willfriends

page top