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日中共同製作映画『空海―KU―KAI―美しき王妃の謎』の完成報告と大ヒット祈願が15日、東京都内で行われ、出演者の染谷将太、阿部寛、チャン・ロンロン、松坂慶子、火野正平、原作者の夢枕獏氏、チェン・カイコー監督が出席した。
この日、会場となったのは、空海由縁の高野山東京別院。若き日の空海を演じた染谷は「まさかこういう形でヒット祈願ができるとは思っていなかったので、うれしく光栄。たき上げでの祈願は初めてなので、興奮で鳥肌が立った」と語った。
撮影は、中国で東京ドーム8個分に相当するセットを建設して行われた。「何万本という木が6年前に植えられ、それが成長している。セットというより建築物で、そこに入るだけでその(唐の)時代の街が広がっていた。夢のような時間だった」と感慨深げに振り返った。
空海のイメージについては「人間離れしたスーパースターだったけれど、映画における空海は、親しみやすく、ユーモアや人間味が垣間見えるように演じた」と自信ありげに話した。
「空海が見たら、何と言うか?」という質問には、「なんでも受け止められる方だと思っているので、何も言わずにほほ笑んでくれると思う」と答えた。
一方、阿倍仲麻呂役の阿部は「僕は東京ドーム50個と聞いたけれど、そのぐらいのスケール。車で移動しないと全ては見られない。そういう空間での撮影は楽しかった」と満足げに話した。
時代が違うため、染谷との共演シーンはなかったが「完成した映画を見て、気持ちよく現場を引っ張っている気がした。この若さで空海を演じられるのは染谷くんだから。作品も素晴らしいものになっていた」とたたえた。
映画は2月24日から全国東宝系でロードショー。