プルシェンコ氏、羽生結弦選手へエール 「4回転、無理してする必要ない。でも…」

2017年11月15日 / 16:59

 平昌2018冬季オリンピック・P&G「ママの公式スポンサー」キャンペーンの新CM発表会が15日、東京都内で行われ、フィギュアスケート男子のトリノ五輪金メダリスト、エフゲニー・プルシェンコ氏、キャンペーンの熱血応援リーダーを務める松岡修造氏、レスリング女子の金メダリスト吉田沙保里選手が出席した。

 この日は、ソチ五輪金メダリストでキャンペーンの日本代表アンバサダーを務めるフィギュアスケート男子の羽生結弦選手が出演する新CM「『お母さん、ありがとう。』羽生選手篇」をお披露目。羽生選手自身は会場には訪れなかったものの、発表会中にクイズを出題する“天の声”で登場した。

 羽生選手といえば、右足関節外側靭帯(じんたい)損傷のため、グランプリ(GP)シリーズのNHK杯を欠場。けがの状態や復帰の予定はもちろん、開催まで100日を切った平昌五輪への出場にも不安を募らせる日本国内のどんよりムードを、プルシェンコ氏が愛あるエールで一刀両断した。

 プルシェンコ氏は「コンニチハ。日本に来るとうちに帰って来るかのような気持ちになる」と笑顔であいさつし、「もしかしたらロシアに帰るより頻繁に日本に来ているかも。それは結弦くんが日本にいるから」と親密ぶりを明かした。「結弦くんの生きているこの時代に生きていることが、私にとっては名誉なこと」とまで言い切る羽生選手への思い。もともと羽生選手にとって憧れの選手だったプルシェンコ氏だが、「私の方が学ぶことが多い」と熱く語った。

 けがについては「自分の中にしっかりした軸があれば必ず回復する。五輪で全世界に自分の滑りを見せてくれると信じています」と力強いエール。これまで15回の手術を受け、リンクに立ち続けた“皇帝”プルシェンコ氏だからこそ言える説得力ある言葉だった。プログラムの構成にも言及。4回転(ルッツ)は無理してする必要はないと思う。彼はカリスマ性があり、芸術性が高く、体もしなやかで唯一無二の存在。きちんとけがを治して、4歳から培ってきたものを晴れの舞台でやればいい」と持論を述べた。

 身振り手振りを交えて真剣に語るプルシェンコ氏に、松岡氏は「今一番うれしいのは羽生さんじゃないかと思う」と感銘を受けた様子で、勢いよく立ち上がると「4回転ルッツは止めた方がいい?」とアドバイスを求めた。これに対してプルシェンコ氏は「結弦くんが戦うべきは他の選手じゃない。戦うのはただ一人、自分自身です」ときっぱり。「でも彼は4回転、やってのけると思う。やると思うし、しないではいられないと思う」と付け加え、気持ちをおもんぱかっていた。

 新CMは11月17日から全国でオンエア。


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