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映画『ボンジュール、アン』の来日記者会見が7日、東京都内で行われ、主演のダイアン・レイン、エレノア・コッポラ監督、ゲストとして女優の樹木希林が出席した。
フランシス・フォード・コッポラの妻エレノア・コッポラが、自身の体験を基に描いた長編劇映画監督デビュー作。仕事ばかりの夫を持つアンが、夫の友人ジャックと共にカンヌからパリを旅する中で、自分を見つめ直し、人生の喜びを発見していく物語となっている。
約4年ぶりの来日となったエレノア監督は、日本が大好きといい「夫や娘の記者会見は何度も傍聴してきましたが、自分が主役で記者会見をしたのはこれが初めて。皆さんの映画に対する関心を感じて大変うれしく思います」と感謝を述べた。
これが15年ぶりの来日となったダイアンも「この作品を携えて来日できたこと、非常に誇りに思っています。最近よく作られている中毒性のあるアドレナリンが出るような映画ではありません。おなかもあごも緩ませて、90分間リラックスしながら楽しんでいただけたら」と笑顔でアピールした。
この日は、80歳にして長編劇映画監督に挑戦したエレノア監督を祝福すべく、日本を代表する女優の樹木が駆け付けた。
エレノア監督にバラの花束を手渡した樹木は「この前のカンヌで監督賞をもらったソフィア(・コッポラ)さんのお母さん、どんな佇まいの方なんだろうと思っていたら、いや~、やっぱりすごいですね…。80歳のエレノアさん、本当にお目にかかれてよかったです」と感激した様子。
同作にも深く感銘を受けたようで「日本でもちょうど50過ぎて、こんな生活でいいのか、夫に沿って生きてきた自分は何だったんだろうと、特に才能のあった奥さんは悩み始める時なんです。私の周りにもたくさんいる。そして離婚しようかなと迷い、踏みとどまっている。そういう人たちがこの映画を見た時に、何か胸に落ちるのでないかと思います」と見どころをアピールした。
一方で「アンという女性に共感した部分は?」と尋ねられた樹木は、夫の内田裕也を引き合いに「私はエレノアさんのように夫に仕えていませんので。長い間、50年近く別居しておりますので何も苦労していません。なので、共感できるところはちょっとないかもしれませんね」とちゃめっ気たっぷりに答え、会場を盛り上げた。
映画は7月7日から全国公開。
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