大竹しのぶ、若者たちに恋愛推奨! 「傷ついてもいいから愛そうぜ」

2017年4月6日 / 20:55

フェードル役の大竹しのぶ

 舞台「フェードル」の囲み取材&公開フォトコールが6日、東京都内で行われ、出演者の大竹しのぶ、平岳大、門脇麦、キムラ緑子、今井清隆が登壇した。

 ギリシャ悲劇を題材に、フランスの劇作家ジャン・ラシーヌが創り上げた名作。大竹は、アテネの王テゼの妻でありながら、義理の息子イッポリットへの思いに身を焦がすフェードルを演じる。

 舞台上で“狂おしいほどの愛”を体現する大竹は「今の時代、愛することに臆病になっている若者たちに、傷ついてもいいし失恋してもいい、相手を憎いと思ってもいいから愛そうぜ…と思わせてくれる作品」と魅力をアピール。

 さらに「古典だけど全然わかりやすい。人を愛するってこんなに激しいことなんだ、命を懸けて愛するってこんなにすがすがしいんだと、見ていても気持ちがいい」と力説した大竹は「美しい言葉の力を感じるお芝居。天国にも行けるし地獄にも行ける。芝居とはこういうものなんだ…と改めて感じさせられる」と役者としての喜びも口にした。

 そんな大竹演じるフェードルは、苦しみの末、義理の息子(平)に自分の恋心を打ち明けるが、彼の心にあるのはテゼに反逆したアテネ王族の娘アリシー(門脇)だった…と物語は展開する。

 「やればやるほど次の大きな壁が出て来る。毎日、汗だくになりながらやっている」と稽古の様子を紹介した平は、愛を迫ってくるフェードル役の大竹について「怖いです」と感想を一言。これに大竹は「アハハ! 失礼な! でも分かります…。(平さんは)麦ちゃんを好きな役だから。そりゃこっち(麦ちゃん)を選ぶだろうなって」と諦めを見せながらも「(私を)すごく怖がってるのが分かる。なんでそこまで怖がるかなって」と苦笑いだった。

 また、昨年10月に亡くなった俳優の平幹二朗さんの息子である平は「父が昔『こういう役がいつかできたらいいね』と言っていたんです」と語るなど、この役に強い思い入れがある様子。

 幹二朗さんと共演の多かった大竹も「私は20歳ぐらいの時に映画で(初めて)お会いしました。お父様の最後の舞台を見に行った時も、楽屋に行ったら『今度、息子を(舞台で)よろしくね』と言われていたので…」と幹二朗さんがこの舞台を楽しみにしていたことを明かした。

 舞台は4月8日~30日、都内のBunkamuraシアターコクーンで上演。

(左から)今井清隆、門脇麦、大竹しのぶ、平岳大、キムラ緑子

(左から)今井清隆、門脇麦、大竹しのぶ、平岳大、キムラ緑子


芸能ニュースNEWS

「愛の、がっこう。」“愛実”木村文乃が漢字を教えるシーンに反響 ラウールは「ホスト役がハマり過ぎ」「当たり役」

ドラマ2025年7月11日

 木村文乃が主演するドラマ「愛の、がっこう。」(フジテレビ系)の第1話が、10日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  本作は、堅い家庭で育った真面目過ぎる高校教師・小川愛実(木村)と、文字の読み書きが苦手なホスト・カヲル(ラウール)が出 … 続きを読む

吸血鬼×ピュアボーイのBL(ブラッディ・ラブ)コメディー Bloody Love 歌劇「ババンババンバンバンパイア」を9月に上演

舞台・ミュージカル2025年7月11日

 今年、TVアニメ化や映画化もされた話題の漫画『ババンババンバンバンパイア』が、今度は舞台化決定。Bloody Love 歌劇「ババンババンバンバンパイア」が、9月20日(土)~9月25日(木)まで東京・東京国際フォーラム ホールCで上演さ … 続きを読む

今秋上演するReading Musical「BEASTARS」episode 1のビジュアルを発表&原作・板垣巴留からのメッセージが到着

舞台・ミュージカル2025年7月11日

 今秋9月~10月にかけて東京と大阪で上演するメインビジュアルと全キャラクターのビジュアルが発表された。  板垣巴留原作の『BEASTARS』(秋田書店「少年チャンピオン・コミックス」刊)は、「マンガ大賞 2018」第1位にはじまり、 主要 … 続きを読む

「ちはやふる-めぐり-」「めぐる(當真あみ)のこれからの成長が楽しみ」「千早(広瀬すず)や奏(上白石萌音)が顧問として登場するのが胸アツ」

ドラマ2025年7月10日

 「ちはやふる-めぐり-」(日本テレビ系)の第1話が、9日に放送された。  本作は、映画『ちはやふる』から10年後の世界を原作者・末次由紀氏と共に紡ぐオリジナルストーリー。競技かるたに青春を懸ける高校生たちの姿を熱く描く。(*以下、ネタバレ … 続きを読む

磯村勇斗、稲垣吾郎の初日の撮影シーンに感嘆 「僕の中でより大スターになりました」

ドラマ2025年7月9日

 ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」の制作発表会見が9日、東京都内で行われ、出演者の磯村勇斗、堀田真由が登場した。  本作は、独特の感性を持つがゆえに人生にも仕事にも臆病だった弁護士(磯村)が、少子化による共学化で揺れる私立高校に「 … 続きを読む

Willfriends

page top