大竹しのぶ「何でおばあちゃんの役なんだろう」 渡辺えり「腰が曲がって言葉も出てこないの」

2016年10月31日 / 19:13

(左から)キムラ緑子、大竹しのぶ、渡辺えり

 舞台「三婆(さんばば)」の公開稽古&囲み取材が31日、東京都内で行われ、出演者の大竹しのぶ、渡辺えり、キムラ緑子が登場した。

 本作は、血のつながりのない三人の女性たちが老いても必死に生きていくさまを描く喜劇。

 本妻の松子を演じる大竹は、本作について「とても楽しいけど、ちょっと考えさせられるいいお芝居になっています。(観客が)笑いながら切ないなと思ったり、自分に置き換えたりすると思うんですけど、すごく考えさせられるお芝居だなってところまで深めたいなと思います」と語った。

 「三婆という“おばあちゃん”の役ですが、オファー来た時の感想は?」と聞かれると、大竹は「何でおばあちゃんの役なんだろう…」と自虐で振り返り、「『今度やりましょう』って言われて『面白そうですね』って言って、10年後か20年後ぐらいかなと思ってたら『何言ってんの来年よ』って言われてショックでした」と経緯を明かし、会場の笑いを誘った。

 一方、小じゅうとのタキ役を演じる渡辺は、見どころについて「同世代の人たちは、私たちが悪口を言い合って『かぼちゃばばあ』『きつね』とかけんかしたりするので、すかっとすると思います」と話した。

 自身の役柄については「『おばあちゃん』って二人(大竹とキムラ)は呼ばれないのに、私だけ15回ぐらい『おばあちゃん』って呼ばれるからショックを受けちゃって。普段も役のおばあさんに成り切っちゃって、腰が曲がっていく感じで困ってます。認知症になっちゃって(言葉も)アレしか出てこないの」と役に入り込んでいるエピソードを披露し、笑わせた。

 舞台は11月1日から27日まで都内、新橋演舞場で上演。


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