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明治座3月公演「細雪」の公開舞台稽古が3日、東京都内で行われ、出演者の賀来千香子、水野真紀、紫吹淳、壮一帆が取材会に出席した。
谷崎潤一郎原作の本作は、戦争に向け大きく時代が変わろうとしていた昭和10年代を舞台に、それぞれの道を力強く生きる四姉妹の姿を描く。
昭和41年の初演以来、キャストを変えながら再演を重ね、4日の初日公演で“通算上演回数1500回”の節目を迎える本作。今回の公演では2008年から15年まで四姉妹の次女・幸子を演じてきた賀来が長女・鶴子役を、11年から15年まで三女・雪子を演じてきた水野が次女・幸子を演じる。
賀来は「新しい四姉妹になって、1カ月少し、充実したお稽古ができました。四人の親睦も深まったし、いよいよだな…という気持ち。心を込めて頑張ります」と意気込みを語った。
水野も「新生・細雪ということで、今回着物もみんな新調しております。ピカピカの着物をご覧いただけますので、そのあたりも“売り”でございます」とアピールし、ほほ笑んだ。
三女・雪子役で初めて本作に挑む紫吹も「光栄と思うと同時に背筋が伸びる気持ち。一足早く明治座で桜を見て、そして“桜のように咲いている私たち”も見ていただけたら」と語った。
四女・妙子役の壮も「めずらしくとても緊張しておりますが、頼もしいお姉さま方についていって、私も公演に華を添えられるよう頑張ります」と声をはずませた。
また四人が演じるのは、徳川の時代から続く木綿問屋・蒔岡商店の四姉妹とあり、紫吹は「世の中で私は結構“お嬢キャラ”とか言われていますけど、本当のお嬢さまになった気持ちで演じております」とちゃめっ気たっぷりにコメント。
紫吹は「お嬢さまって大変ね…」と笑わせつつ、雪子は四人の中でも特におとなしい役とあり「かなり頑張っています。品格を持ちつつ芯がある(役柄)ということで、私なりの雪子を苦労しながら作っています」と日頃とのギャップに胸を張った。
なお、元宝塚スターの紫吹と壮が加わったことで報道陣からは「急に踊ったりすることもあり得る?」といった質問も。これに賀来が「(ぜひ二人に)やっていただきましょうか?」とノリノリで応えると、壮も「そうなれば、もれなくお姉ちゃんたちが(踊りの)相手役をしてくださるんですね?」と“応戦”して笑わせた。
水野は、紫吹の方を向いて「最後の方に“あれ、宝塚…?”と感じさせる部分があります。今までもあったシーンですが(声の)響きが違います」と明かした。
舞台は4日~4月2日、都内、明治座で上演。
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