窪塚洋介、最初は「ドッキリかと思った」 オーディションで勝ち取ったスコセッシ作品

2016年10月19日 / 20:24

 映画『沈黙-サイレンス-』の記者会見が19日、東京都内で行われ、来日中のマーティン・スコセッシ監督、出演者の窪塚洋介、浅野忠信が出席した。

 戦後日本文学の最高峰とも称される遠藤周作の『沈黙』を『タクシードライバー』『ディパーテッド』のスコセッシ監督が完全映画化。17世紀江戸初期、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるため、日本にたどり着いた宣教師の目に映った想像を絶する日本を舞台に、人間にとって大切なものとは何かを、壮大な映像で描き出す。

 キャストはアンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバーに加え、日本からは窪塚、浅野、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシが出演。オーディションで、悩める信徒・キチジロー役を勝ち取った窪塚は、「初めてこの役に決まったと言われた時は、まさに“狐につままれる”というか、本当にドッキリなんじゃないかと思って…」と驚きを明かしつつも、「きょう、ここに来てやっと現実なんだと感じられるようになりました」と感激の面持ち。ハリウッド初進出となる窪塚だが、あらためて「夢のような時間、最高の経験をさせてもらった作品」と撮影を振り返り、「公開を心待ちにしています。楽しんでもらえたらという類の映画ではないかもしれませんが、何か心に残るものがあればと思います。光栄です」と熱い思いを語った。

 同じくオーディションで通辞役を得た浅野も「本当にびっくり。こういう大きなチャンスが僕にも来たんだと思ってうれしかったし、とても大きなチャレンジでした」と感慨深げにあいさつ。スコセッシ監督とはオーディションで初対面したそうだが「緊張はしていましたが、それはもう本当にひとつの作品を撮るぐらいに、(濃密で)一日が楽しくて面白くて。お互いの心で感じるような瞬間があったように僕は感じました。撮影の間もずっとそう。監督が僕らの心からあふれ出る“何か”を待ってくれて。その時間を共有できたのは僕にとっても大きな宝になっています」と感謝した。

 1988年に原作と出合ってから28年、長年にわたり構想を温め続けてきたというスコセッシ監督は「“信じることとは何なのか”というのがこの作品のテーマ。また、その中でも、最も意識して描いたのは文化の違い、衝突です」と説明。映画製作がさまざまな事情で何度も延期になった経緯も明かしつつ、「過酷な撮影でも、この2人であれば役をちゃんと演じきってくれるという確信があった。もちろん僕は日本語が話せませんが、何か、言葉ではなくても感じ合えるもの、通じ合うものを感じました」と2人への信頼を口にした。

 映画は2017年1月21日に公開。


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