浅野忠信、太賀のぶっちゃけトークにタジタジ… 筒井真理子、主演女優賞の期待に「ハードルを下げて」

2016年10月8日 / 21:17

(左から)太賀、浅野忠信、筒井真理子

 映画『淵に立つ』の初日舞台あいさつが8日、東京都内で行われ、浅野忠信、筒井真理子、古舘寛治、太賀、篠川桃音、真広佳奈、深田晃司監督が登壇した。

 本作は、平穏な毎日を送る鈴岡家が、突如現れた前科者の八坂草太郎(浅野)と奇妙な共同生活を送ることで翻弄されるさまを描いた衝撃の家族ドラマ。

 浅野は「どの作品も妥協なくやっていますが、キャスト、スタッフ全員が妥協なくやれたというのはなかなかない」と明かしつつ、「皆さんの影響を受けて自分もアイデアやイメージが膨らんで一生懸命取り組めました。それによりカンヌ映画祭でもいい評価をしていただけた」と語り、笑顔を浮かべた。

 八坂によって平凡な主婦から妖艶な女に変化する鈴岡の妻・章江役に、3週間で13キロの増量という過酷な役作りで挑んだ筒井は、今年の賞レースにおける主演女優賞の大本命と言われているが、複雑な胸中を吐露した。

 「試写を見た方から『今まで筒井さんのことはノーマークでした』と言われ、(本作で注目されたことに)喜んでいたけど、30年間のキャリアは何だったんだと思って…」と苦笑いしながら、「優しい目で、ハードルを下げて見ていただきたい」とアピールした。

 名だたるベテラン勢と共演を果たした太賀は「プレッシャーでした」と素直な思いを告白。また「悩んでいた時に、監督から『脚本を信じてください』と言われたことが演じる上での明確なベクトルになった」とも語った。

 そんな中、MCから「印象に残る共演者からのアドバイスは?」と尋ねられたが、「アドバイスは…なかったですね」とぶっちゃけ、浅野らをタジタジにさせる太賀。しかし、言葉より大事なものがあったようで、「本当に皆さんが素晴らしくて、僕は先輩方の胸をどっぷり借りて、存在することだけに集中して取り組めました。一緒に芝居をしてくださった皆さんに感謝しています」と礼を述べて、浅野らを安心させた。


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