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東宝×ワーナー ブラザース ジャパン「邦画企画製作・キャスト」発表会見が28日、東京都内で行われ、2017年夏公開に向けて荒木飛呂彦氏による人気長編漫画『ジョジョの奇妙な冒険』が実写映画化されることが明らかになった。
邦画と洋画の両サイドから日本の映画界を牽引してきた2社が初めてタッグを組み、歴史に名を刻むべくビックプロジェクトが始動する。原作は『週刊少年ジャンプ』1987年1・2合併号から連載がスタートし、現在も『ウルトラジャンプ』誌上で連載が続く荒木氏の代表作。今回実写化されるのは、日本を舞台とした第4部『ダイヤモンドは砕けない』で、メガホンを取るのは『クローズZERO』『悪の教典』などで知られる三池崇史監督。主人公の東方仗助役を山崎賢人が演じるほか、神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、真剣佑、山田孝之、伊勢谷友介など若手人気俳優たちが出演する。
主演の山崎賢人は、原作が来年で30周年を迎えることに触れ「自分の生きてきた時間よりも長く愛され続けている作品を実写化するということで、とにかく頑張るしかないなと思っている」と意気込みのコメント。発表前にスペインで撮影が行われることをうっかり明かしてしまい、汗をかきながらも「これからスペインで映像になっていくというのにワクワクしています。不安がたくさんある分、楽しみで仕方がないです」と言葉に力を込めた。
また、仗助の同級生・広瀬康一役の神木は「緊張やプレッシャーも大きいですが、ただひたすら頑張るしかないという気持ちでいっぱい」とコメント。「キャラクターの中では唯一、けんか慣れしてなさそうな平和っぽいキャラクター」と紹介しつつも「康一は、人一倍勇気や根性、覚悟というのがあるので、普段の優しい雰囲気と、いざとなった時の勇気の大きさのギャップを、どう見せていけるか考えていきたい」と気を引き締めた。
一方、仗助を破滅させようと狙っている逃亡中の連続殺人犯・片桐安十郎役の山田は「“ジョジョ”という大きな作品ですし、東宝とワーナーが組む一大プロジェクト。本来なら気負いしそうなんですが、片桐は史上最低な殺人鬼ということで、多分、素に近いものがあるので役作りはあまり大変でない。意外とリラックスしてできるかな」と冗談めかしていた。
全員の期待を一身に背負った三池監督は冒頭で「気が弱いタイプ。オファーをいただいたときは3日間眠れませんでした」と苦笑いしつつも、「日本映画が1回リセットするぐらいのビッグタイトル。力の限り頑張りたい」とコメント。会見締めのあいさつでも、現在、歯の治療中であることに触れ「何を言っているか聞きづらい部分もあったかもしれませんが、体は至って健康です。ビビることなくこのメンバーで直球で勝負をかけたいと思いますので、完成を楽しみにしていてください」と力強くアピールした。
なお、映画のタイトル末尾には“第一章”とあり、プロデューサーの平野隆氏は「4部自体も非常に長い物語。全部が2時間の尺に収まるものではない。できればお客さんの応援もあって、第4部のすべてをやっていきたいという思いがある」と続編も視野に入れていることを明かした。
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