松岡茉優「私、ここにいていいんですよね?」 プロの声優に囲まれ不安を吐露

2016年9月17日 / 20:52

主人公の少年時代の声を演じた松岡茉優

 映画『聲の形』の初日舞台あいさつが17日、東京都内で行われ、声優を務めた女優の松岡茉優、声優の入野自由、早見沙織、金子有希、石川由依、潘めぐみ、豊永利行、山田尚子監督が登壇した。

 本作は、大今良時氏の人気コミックをアニメーション映画化。ガキ大将だった小学6年生の石田将也は、聴覚障害を持つ転校生の少女、西宮硝子に無邪気な好奇心を持つ。だが、硝子に対して行ったある行為をきっかけに将也は周囲から孤立する。やがて5年の時を経て、高校生になった2人は再会するが…という物語。

 将也の小学生時代の声を務めた松岡は「少年時代の将也は硝子ちゃんに対して、目をふさぎたくなるような悲しいこともたくさんするんです。最初は私も、将也ってなんて嫌なやつなんだと思っていたのですが、監督が『私にとってはヒーローなんです』とおっしゃって。それって、どういうことだろうと考えてみたんです」と当初抱いた戸惑いを明かした。

 やがて松岡は「たとえ自分の苦手な人がいても、見方を変えれば、その人って、もしかしたらいい人かもしれなくて。(考え方が)一方通行になっているだけかもしれない」と思い直したそうで、「そんな象徴的なキャラクターを演じるに当たって、私はとことん小学生時代の石田将也を愛そうと決めました。そして今はすごく愛しています」と語り、笑顔を浮かべた。

 アフレコに際して、山田監督から「ハンバーグって感じの男の子で」とイメージを指示されたそうで、「ブースの中では『ハンバーグ』『ハンバーグ』って永遠に一人でやっていました」と再現して会場を盛り上げた。

 また、プロの声優に囲まれた松岡は「名だたる声優さんに囲まれておかしいんですよ。新人俳優がこんなところに…」と嘆きモードに。「私ここにいていいんですよね?」と不安げに問いかけ、松岡に“熱烈オファー”を送ったという山田監督にも「熱烈でいいんですよね?」と再確認。

 「ここに俳優がト、ト、トンと並んでいたらそんなこともないけど、ここに一人だけってなると。(観客の)皆さんが納得してくださるよう、強めに(起用理由の説明を)お願いします」と山田監督に要求し、会場の笑いを誘った。

(前列左から)松岡茉優、入野自由、早見沙織、山田尚子監督、(後列左から)石川由依、金子有希、潘めぐみ、豊永利行

(前列左から)松岡茉優、入野自由、早見沙織、山田尚子監督、(後列左から)石川由依、金子有希、潘めぐみ、豊永利行


芸能ニュースNEWS

長尾謙杜&山田杏奈がW主演 映画『恋に至る病』大ヒット御礼舞台挨拶

映画2025年11月6日

 映画『恋に至る病』大ヒット御礼舞台挨拶が11月5日、東京都内で行われ、W主演の長尾謙杜(なにわ男子)& 山田杏奈が登壇した。  本作は、TikTokで200万回再生を超える大反響を呼んだ作家・斜線堂有紀氏による衝撃の恋愛小説を映画化。内気 … 続きを読む

「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」「三谷幸喜さんの描く喜劇は恐ろしい」「井上順ここにあり。ペーソスあふれる芝居を見せてくれた」

ドラマ2025年11月6日

 「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)の第6話が、5日に放送された。  脚本・三谷幸喜、主演・菅田将暉による本作は、1984年の渋谷「八分坂(はっぷんざか)」を舞台に、1人の演劇青年が老若男女総勢25人超の全 … 続きを読む

「スクープのたまご」週刊誌記者への罵倒シーンに反響 美容師の言葉が「正論で苦しい」「さすが文春」

ドラマ2025年11月5日

 奥山葵が主演するドラマ「スクープのたまご」(TBS系)の第5話が、4日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、週刊文春を徹底取材して書かれた大崎梢氏の同名小説を実写化。大手出版社の「週刊誌」の編集部を舞台に、1人の若き新人 … 続きを読む

「娘の命」殺人事件の黒幕に“新堂”竹財輝之助が浮上 「竹財輝之助さん、またクズ野郎役」「全部がつながって面白い」

ドラマ2025年11月5日

 齊藤京子と水野美紀がW主演するドラマ「娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?」(カンテレ・フジテレビ系)の第5話が、4日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、55歳の母・篠原玲子(水野)が、壮絶なイジメで娘を死に追いやっ … 続きを読む

「じゃあつく」“ミナト”青木柚の衝撃発言に「扱いが難しい」の声 「“勝男”竹内涼真が便器に挟まれる姿がシュール過ぎて爆笑」

ドラマ2025年11月5日

 夏帆と竹内涼真がW主演するドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(TBS系)の第5話が、4日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、“恋人ファースト”ゆえに自分を見失ってしまった山岸鮎美(夏帆)と、“料理は女が作って当たり … 続きを読む

Willfriends

page top