トム・ハンクス“ハドソン川の奇跡”搭乗者と対面 「私たちを嫌っていないようで安心しました」

2016年9月16日 / 16:55

 映画『ハドソン川の奇跡』の来日記者会見が16日、東京都内で行われ、出演者のトム・ハンクス、アーロン・エッカートほかが出席した。

 本作は、2009年にニューヨーク発の旅客機で起きた事故からの生還劇の裏に隠された実話を忠実に描く。

 155人の命を救いながら容疑者になった男、チェスリー・“サリー”・サレンバーガー機長を演じたハンクスは、作品を見るであろう当時の搭乗者から「何を言われても私は受け入れますが、彼らが見てくださった時に(物語を)装飾したりドラマチックにしていないか、事実を忠実に描いたかというところを感じていただきたいし、そう言っていただきたい」と語った。

 サレンバーガー機長とともに危機に立ち向かうジェフ・スカイルズ副操縦士役のエッカートは、事故をテレビで知り「すごく悪いことが起こってしまったと、その時一番最初に思った」と01年のアメリカ同時多発テロ事件が脳裏をよぎったことを明かしたが、「実際はまったく逆で、ニューヨークという一つの都市がコミュニティーとなって皆さんを助けたということだった」と語った。

 ハンクスもテレビニュースで救助活動の様子を見たといい、「実際に目撃した人はまたテロだと感じたと思う。この後ビルに突撃して、何千人が死ぬことを考えたと思う。私が目撃しなくて良かった。きっと大声で絶叫したと思う。完全に9.11の繰り返しだと思ったと思う」と神妙な面持ちで語った。

 また、該当便搭乗者の滝川裕己さんと出口適さんと会見前に対面したハンクスは「私たちを嫌っていないようで安心しました」と安どの表情を浮かべ、「裏でお会いしてはじめて知りました。荷物は戻ったかと彼らに確認しました。そこが一番知りたかった」と笑いを誘った。エッカートも「私も知りませんでした。どういう経験をしたのかを聞くのはとても興味深い」と2人との対面を喜んだ。

 最後に登場した滝川さんと出口さんは、事故当時の機内の様子やその後の救助活動を振り返り、ハンクスが最も気になっていたという荷物について「何カ月後か忘れましたが、間違いなく戻ってきました。すべてクリーニングがきれいにかかって一つ一つ包装されていたのでびっくりしました」と明かした。

 映画は9月24日から丸の内ピカデリーほか全国ロードショー。


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