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深津絵里&伊藤歩、そろって七之助に白旗宣言 美しさに「負けている」「本当に降参」

初共演となる深津絵里(左)と中村七之助

 舞台「ETERNAL CHIKAMATSU(エターナルチカマツ)-近松門左衛門『心中天網島』より-」の制作発表が27日、東京都内で行われ、出演者の深津絵里、中村七之助、伊藤歩、中嶋しゅう、音尾琢真と演出を手がけるデヴィッド・ルヴォー氏が出席した。

 もともとデヴィッド氏と故・中村勘三郎さんとの出会いによってプロジェクトが立ち上がったというこの舞台は、近松門左衛門の「心中天網島」をベースに、現代に生きるハル(深津)と江戸時代に生きる小春(七之助)の2人の女性の時代を超えた交流と究極の愛を描く。

 七之助も「歌舞伎役者でルヴォーさんに演出してほしいという父の願いをはるかに越えて、もっとスケールが大きいものになっています。父親の遺志を息子として引き継げることをうれしく思います」と喜びを語り、演じる遊女役には「僕は男ですが、長年女形をやっているので男役がきたらどうしようと意味不明なことを思いました」と笑わせた。

 初共演でダブル主演する深津は「まだ信じられないような気持ち。本当に軽やかな方でお姿もすごく美しく、ものを作る姿勢が素晴らしい」と印象を振り返り、女形としての七之助には「もうすでに負けているので、そこはあがかずに美しさを自分の中に取り入れたい」と褒めちぎった。

 妻・おさんとして夫・治兵衛、小春との三角関係を演じる伊藤も「本当に降参です。同じ着物を着てお芝居するのだと思いますが、美しさでは絶対かなわないと思うので“愛の深さ”で勝負したい」と早くも白旗を上げた。これに七之助は「心の中ではすごく小さくなっています。もちろん外見がきれいに越したことはないけど、内面から出る美しさに勝るものはないと思う。その姿もけいこで培っていきたい」と照れ笑いを浮かべていた。

 舞台は大阪公演が梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで2月29日~3月6日、東京公演がBunkamuraシアターコクーンで3月10日から27日に上演。

(左から)デヴィッド・ルヴォー氏、中嶋しゅう、深津絵里、中村七之助、伊藤歩、音尾琢磨

 

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