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新井浩文「時間がほしかった」 芝居に納得いかず悔しさをにじませる

デニム加工職人を演じた新井浩文

 NHK BSプレミアムの岡山発地域ドラマ「インディゴの恋人」の試写会および会見が22日、東京都内で行われ、出演者の新井浩文、美波、山口まゆ、久保田紗友、青山草太、片岡鶴太郎ほかが出席した。

 岡山県倉敷市を舞台にしたドラマは、とある理由でジャズピアニストの夢を捨てデニム加工職人になった健二(新井)と、ぬぐい難い過去を持つ女流画家・みゆき(美波)が倉敷に存在する“記念日レター”をきっかけに新たな決意をし、自分を取り戻していく愛の物語を描く。

 新井は「客観的に見られないのが現実で、どうしても自分のあら探しみたいになってしまう。もうちょっと時間がほしかったというところがあって、そこが反省です」とこぼした。

 司会者から具体的なシーンを問われると「言わないです。ばらす必要はないでしょう。時間が足りなかったんです」と語るにとどめ、専門的な所作や芝居が要求される役柄なだけに悔しさをにじませた。

 美波は2014年に文化庁の新進芸術家海外研修制度の研修員としてフランスに演劇留学の経験があり、留学先で劇中に登場する絵画の制作を手掛け始めたという。「この絵がいつ完成するんだろうというドキドキ感、完成して役を演じている中で、一つ一つの出来事に思い入れがとても強くなってしまった」と、作品が自身の手を離れることを寂しがった。

 また「傷や汚れが、価値になるんだ」という劇中の自身のせりふにちなみ、新井は「人間の傷というのはコンプレックスや心の傷、自分が経験してきてあまり人に言いたくないようなことだとすれば、僕が俳優ということもあってすごく価値になっていると思う。(芝居を通して)スクリーンに映るというか…」と語った。

 また、スケジュールの都合で写真撮影のみに出席した片岡は「岡山発信ですけど、何かフランス映画を見るようなしっとりとした情感あふれるドラマでした」とアピールした。

 ドラマは27日午後10時から放送。

(左から)青山草太、久保田紗友、新井浩文、山口まゆ、美波、片岡鶴太郎

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