映画「あなたへ」完成披露試写会が２１日、東京都内で行われ、主演の高倉健が舞台あいさつを行った。高倉は共演の田中裕子、草なぎ剛、綾瀬はるか、長塚京三、ビートたけしとレッドカーペットを歩いて登場。高倉にとっては６年ぶりの主演映画で、たけしとは１９８５年公開の映画「夜叉」以来の共演となる。
約３０００人の観客を前に高倉は「とても緊張してます。一生懸命やりました。監督が作品にどういうメッセージを込めているのか自分は主演ながら、やっと最近になって分かりました。情けない俳優です。お楽しみいただけたらうれしいです」とあいさつした。
一方、たけしは高倉の“伝説”を披露。「健さんはオフの日にも現場に来るんですが、『夜叉』のときは雪がものすごい所でストーブをたいていたんだけど『皆さんが働いているときに僕は当たれません』と言うので誰も当たれなくなっちゃって…。お願いですから帰ってくれませんか。あと、健さんは現場では椅子に座らないというのを俺が何かのときに言ったことで『あんたのおかげで俺は座れなくなった』と俺に怒ってました」。すかさず高倉が「訂正します。全部たけちゃんの作り話です。本当に迷惑してます」と突っ込みを入れ、会場を沸かせた。
映画は、８月２５日から全国東宝系にて公開。