2011年釜山国際映画祭オープニング作品に選ばれた「ただ君だけ」に主演したソ・ジソブとハン・ヒョジュが7日、東京都内で来日会見を行った。
元ボクサーで暗い過去にとらわれ心を固く閉ざしているチョルミンを演じたソ・ジソブは「アクションシーンも大変でしたが、愛する感情を抱き続ける感情表現の方が難しかった」と語った。
一方、視力を失いつつも明るくはつらつとしたジョンファを演じたハン・ヒョジュは「視覚障害者を演じるのは、荷が重かった。また、少しずつ2人の愛が深まっていく後半で、愛する気持ちを維持するのが難しかったです」と答えた。
印象に残ったシーンについて聞かれると「チョルミンとジョンファが初めて出会った、駐車場内の狭い管理人室でのシーン」(ソ・ジソブ)、「川辺で石を拾うシーンなんですが、そこから2人の愛情が深まっていきます」(ハン・ヒョジュ)と答えた。
互いの印象については「ハン・ヒョジュさんとは初共演でしたが、明るくてかわいい印象で、女優としては演じることへの不安や悩みを持ち、一生懸命臨んでいる姿勢を見て、驚きました」と語り、ハン・ヒョジュは「ソ・ジソブ先輩はすごく温かく接してくださって、本当にうれしかった」と笑顔で答えた。
するとすかさず「今、僕のことを先輩と言いましたが、撮影前から終了後の今もずっとアジョシ(おじさん)と言われてる」と明かされ、照れ笑いをするハン・ヒョジュに、ソ・ジソブは「アジョシと言われても特に悪い気持ちにはなりませんけどね」と大人の余裕を見せていた。
同映画は、30日から丸の内ピカデリーほか全国ロードショー