映画「青木ヶ原」の製作発表が11日、東京都内で行われ、石原慎太郎東京都知事、俳優の津川雅彦、勝野洋、女優の前田亜季、新城卓監督らが登場した。
原作・脚本の石原都知事は、「小説を書くことで政治のヒントになるし、政治をやっていて小説を思い付くことがある。政治はそのうちやめようと思っているけど、小説はずっと書いていきたい」と語った。
記者から“俳優業への興味は?”と聞かれると、都知事は「そりゃ私は名優ですよ」と自信たっぷりに話し、“どんな役を演じたい?”の質問には「石原慎太郎という悪役ですよ」と答え、笑いを誘った。
また、56年ぶりの石原作品への出演となった津川は、「今日は感無量。“狂った果実”以来の2作目の石原作品で、運命のように感じますね」と感慨深げに語った。
津川が石原都知事に「日本の首相になる日も近い。僕は(大阪市長の)橋下(徹)さんと組んで日本を立て直してほしい」と呼び掛けると、石原が「余計なこと言うんじゃない」と笑顔で返す場面もあった。
映画は、2013年春劇場公開予定。