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アニメーション映画『ゲド戦記』『コクリコ坂から』で知られる宮崎吾朗監督が初めて手掛けたテレビアニメで、10月11日からNHK・BSプレミアムで放送がスタートする「山賊の娘ローニャ」(毎週土曜日午後7時から)のエンディングテーマが、歌手で俳優の夏木マリが歌う「Player」に決まった。
音楽仲間として親交のある斉藤和義が、夏木が口にした「人生のたわごと」を歌詞に盛り込んだという「自分への説教ソング」は、性別や世代を超えて共有できる癒やしと励ましの力を持った上質な作品。さまざまな苦難を経験しながら成長していく主人公ローニャの心情とも絶妙に重なり、毎回のエンディングを感慨深く彩りそうだ。
斉藤とは、普段からライブにゲストとして来てもらったり、食事をしたりする仲だという夏木。曲を依頼し、世間話をしているうちに「『もういいのよ、友達少なくて』とか言っていたら、全部歌詞に入っていた」という。
夏木は斉藤の曲を何曲もカバーするほどのファンを自認しており、「Player」についても「とっても好きなメロディーラインで気持ちが良い。根底にはロック魂が流れていて、ミディアムテンポなので、うまくリズムに乗れば歌っても聴いても心地良いはず」と思い入れたっぷりに語った。
「山賊の娘ローニャ」を見た感想を「私が小さいころに見たアニメのようでした。今の子どもたちもこういう作品見たらいいのになあと感じました」という夏木。「最初は自分の思いだけで歌っていましたが、このアニメの最後に流れるということを踏まえて歌ってみると、世界観が広がりました。私だけでなくみんなが人生のプレーヤーで、人生の楽しみ方はもっとあると思えてきました」と語った。
夏木はスタジオジブリの『千と千尋の神隠し』で湯婆婆(ゆばーば)の声優を務めており、「海外に行くと、ジブリ作品に出ているというキャリアで株が上がります」とほほ笑む。「アニメは一大カルチャーですからね。『アナと雪の女王』の『Let It Go』の逆バーションで日本から世界に発信したいですね。世界の方々がこの『Player』をカバーしてくれるといいなと思います」と夢は大きい。
身体表現による舞台芸術の「印象派」やブルースバンドの結成、パフォーマンスのワークショップなど、デビュー40年を超えてもなおも新たな表現に対してどん欲な夏木。10月からはフジテレビ系のドラマ「ファーストクラス」でファッション界のゴッドマザー役を演じる。「本当は歌を歌って1年間過ごしたいんですけどね。結局この40年は、いろんなことで自分を発見していく時間だったのかな」と結んだ。
テレビアニメ「山賊の娘ローニャ」
NHKBSプレミアムで10月11日(土)午後7時スタート
「オープニング/エンディングCD」
11月19日発売 1296円(税込) 発売元:ポニーキャニオン
「サウンドトラックCD」
12月17日発売 2700円(税込) 発売元:ポニーキャニオン
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