「あまちゃん」出演の有村架純が心境を語る 「小泉さんの足を引っ張っちゃいけない」

2013年6月26日 / 14:26

 NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でヒロイン・アキの母・春子の若き日を演じている有村架純が22日、東京都内で取材に応じた。

 小泉今日子演じる春子が、かつてアイドルを夢見て上京したときの姿をキュートに演じている有村は、本作について「『あまちゃん』に出演させていただくって聞いたときは信じられなかったです。作品に出たい気持ちがすごくあったので光栄です」と出演した喜びを語った。

 大人気の「あまちゃん」に出演して周囲の反応を聞かれると「私の顔つきは昭和のにおいを漂わせているみたいで、1980年代にぴったりだって言っていただくことが多くて。(聖子ちゃんカットの)かつらをかぶったときも(小泉のアイドル時代に)そっくりだって言っていただきました」と笑顔で話した。

 小泉の若いころを演じていることについては「小泉さんは80年代の全盛期にアイドルをやられていた方で、その方と人生が一緒ということは、絶対に足を引っ張っちゃいけないと思って不安でした」と心境を明かした。

 ところが実際に小泉と会うと不安は解消したという。「本読みをしたときに、私が思う春子と小泉さんが演じる春子って似ている感じがして。春子はただ気が強いだけじゃなくて、芯が通った女性だと思います」と語った。

 有村は最後に、今後展開する東京編の見どころを「春子がうまくいかずにもどかしさを感じている心の葛藤や、がむしゃらな感じが伝わればいいなと思います」とアピールした。

 連続テレビ小説「あまちゃん」はNHK総合で午前8時からほかで放送中。


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