【2.5次元】ブームを経て「2.5次元ミュージカル」が向かう先は? 2020年の展望を聞く 日本2.5次元ミュージカル協会代表理事・松田誠インタビュー

2019年12月29日 / 10:00

-ここからは、ネルケプランニング代表取締役会長、そして演劇プロデューサーとしてお話を聞かせてください。松田さんご自身は2019年はどのような目標を掲げて活動されていましたか。

 協会でやっていることとあまり変わりませんが、舞台、そして2.5Dを広げたいという気持ちでやってきました。それと同時に、ネルケプランニングとしては「美少女戦士セーラームーン ‐SHINING MOON TOKYO‐」(「美少女戦士セーラームーン」のステージショーと食事を楽しめるエンタメ施設)や「東京ワンピースタワー」でのライブショーなど、劇場以外でのショーにもトライしてきました。例えば、2時間半の舞台を1万円で見るのは難しいと思う方も、30分程度のショーならば見ることができると思うんです。そして、それは同時に、生でショーを見ることの面白さを知ってもらえる機会にもなり、最終的には劇場での観劇へとつながる最初の一歩になると思っています。

©Naoko Takeuchi

-先ほどお聞きした「美少女戦士セーラームーン」のアメリカ公演のほかにも、2019年はミュージカル「陰陽師」の中国公演、さらには2018年にもミュージカル『刀剣乱舞』のパリ公演と海外公演も積極的にされていた印象があります。

 そうですね、海外公演は今後もやっていきたいと思っています。日本ではある程度、2.5Dが浸透しましたが、海外ではまだまだです。ただ、実際に公演を行うと、お客さまの反応が大きく、受け入れられていることを実感できるので、演者もスタッフもとてもやりがいがあるんですよ。弊社としては、率先して海外公演の道を拓いていきたいという思いもあります。

-今後は、どのような展開を考えていますか。

 2.5Dの認知度は上がったとは思いますが、もっと多くの方に劇場に来ていただき、その空間、そしてその時間を楽しんでもらいたいというのが一番にあります。さらには、海外に向けてワールドワイドな活動も行っていきたい。日本での啓発と海外での認知を広げることを目標に掲げ、来年も頑張っていきたいと思います。

(取材・文/嶋田真己)

松田誠(一般社団法人 日本 2.5 次元ミュージカル協会 代表理事/株式会社ネルケプランニング 代表取締役会長/演劇プロデューサー)

一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会
https://www.j25musical.jp/
「スポーツ特集」サイトがオープン
https://www.j25musical.jp/tokushu/sports/
ショーレストラン「美少女戦士セーラームーン ‐SHINING MOON TOKYO‐」
https://sailormoon-shiningmoontokyo.com

 

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