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いや、そのときは何も知識がなく、何となく応募した感じだったので、そこまで深く考えていませんでした。オーディションで、お芝居をやってみないかと言われて、それで2年間、養成所のお芝居コースに通おうと決めて、東京に出ることにして…。自分の中でお芝居というものが大きな存在になったのは、養成所に入って最初のテストのときだと思います。そのテストは、「映画でもドラマでも、何でもいいから何かのお芝居を抜粋して1分間演じてみせる」というものだったんですが、僕は同級生の中で2位だったんです。それが悔しくて悔しくて…。もし、1位だったら辞めていたかもしれません。1位だったら「何だ詰まらないな」ってなっていたと思うし、逆に下位だったら可能性がないと思って辞めていたと思います。でも、2位だった。それは今でも悔しいですね。でもだからこそ、必死になったし、何が足りないのか真剣に考えて、芝居で1位になりたい、負けたくないって気持ちでやってこれたんだと思います。
夏組単独公演を夏にやらせていただけることは本当に幸せなことだと思っています。僕ら夏組は稽古を重ねて、必ず、天馬として、幸として、椋として、三角として、一成として皆さんの前に現れます。最高の夏の思い出を約束します。天馬を演じられることに感謝を込めて、毎公演、毎公演丁寧に演じさせていただきますので、ぜひ足をお運びください。
(取材・文・写真/嶋田真己)
MANKAI STAGE『A3!』~SUMMER 2019~は8月8日~18日、都内・品川プリンスホテル ステラボールほか、兵庫、愛知、新潟、東京凱旋で上演。
公式サイト http://www.mankai-stage.jp