綾野剛、初の密着ドキュメント 映画監督・中野裕之が撮った素顔

2012年11月22日 / 21:58

福島に昔のバンド仲間を訪ね、数年ぶりの再会を喜ぶ

――今年一年駆け抜けてきて、どんな年でしたか?

綾野 認知していただいた年だったと思います。ドラマ「カーネーション」で知っていただいて、一緒に仕事する人たちにも「こういう役をやらせたい」と面白がってもらえるようになったのかなと。作品が次へのきっかけになるので、中途半端な気持ちではやっていません。うちの祖母の僕に対する声色も変わったので、世間の反応に変化があったのはすぐに分かりました。

――今回の密着は綾野さんにとってどんな意味がありましたか?

綾野 生きててよかったと思いました。結果のみ評価される世界で、なんでもない時に見詰めてもらえるのはうれしかったです。中野組のスタッフが来ると「おまえを見に来たんだ」という感情が伝わって、素直にうれしかった。それを集約すると生きててよかったと。なかなかないことですよ。

 

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