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彼は普段、ひょうひょうとして冗談もよく言いますが、仕事に関してはすごくまじめな人で、普通の人なら見過ごしそうなところまで気を遣いますし、芝居は常に全力でやる。僕は舞台でも彼と共演したことがありますが、常に全力なんです。相手が力を抜いていると、すぐに見透かしていたし(笑)。もちろん僕も手を抜いているわけではありませんが、彼の姿を見ていると、仕事に対してとても誠実な人だなと。
僕も以前、お客さんが観覧するクイズ番組に出演したことがありますが、観客席の方がどれだけ大変だったのか、自分で座って初めてわかりました。身動きは取れないし、トイレに行くのも簡単じゃない。たとえば映画館なら、どんなに座り心地のいい椅子でも、二時間を超えるとトイレに行きたくなりますし、体を動かしたくなってしまいます。そう考えると、映画館ほど上等な椅子ではないスタジオの観覧席に長時間座っていることが、どれだけ大変なことか。といっても、僕以上に大変だったのは、倫也くんの方です。だから、泣き言を言っている場合じゃないなと。でも、お尻が痛くてクッションを発注しましたけど(笑)。
気分転換に、隣にいたみずほちゃんや周りのエキストラの方々と雑談をして過ごしました(笑)。みずほちゃんは聴き上手で、エキストラの皆さんも僕の他愛のない話に毎回いいリアクションをしてくださって(笑)。おかげで、長時間の撮影を楽しく過ごすことができました。もちろん、カメラが回っていない時の話ですよ(笑)。
吉野監督は、僕のお芝居のアイデアを喜んで受け入れ、フレキシブルに対応してくださるんです。僕に限らず、皆さんがアイデアを出すのを待っているようなところもあって。おかげで、一緒にものづくりをしている気分が普段以上に味わえるんです。そういうところが、僕は大好きで。しかも、撮影が長時間続いてどんなに疲れていても、吉野監督はいつもニコニコしているんです。かといって、お喋りな方ではないので、それほど雑談をするわけでもありませんが、それでも一緒にいて間がもつ。それくらい、僕にとっては相性のいい監督です。
吉野監督は『ハケンアニメ!』(22)や『沈黙の艦隊』シリーズ(23~)など話題作を続々と手掛け、今最も勢いのある監督のお一人です。この作品はいうまでもなく、これからもきっと面白い作品を撮ってくださると思うので、ぜひ今後も機会があれば、ご一緒させていただけたらうれしいです。
(取材・文・写真/井上健一)

©2026 映画『君のクイズ』製作委員会
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