岩田剛典、白鳥玉季「全編を通してくすっと笑えるコメディー映画になっていますので、気楽な気持ちで映画館に来ていただきたいです」『金髪』【インタビュー】

2025年11月21日 / 11:30

-お互いの演技を見て、どのように思いましたか。

岩田 玉季ちゃんはお芝居になると別人みたいになるタイプだと思いました。現場では、テスト勉強も台本読みと一緒にやっていたから、本当に中学生なんだと思いました。でも、板緑の時は、しっかりと大人顔負けの、論破していく感じになるので、そのギャップが面白かったですし、しっかり台本を読み込んで現場に立っているのがすごく伝わってきました。どういう切り替え方でやっているのだろうと不思議な感じがしました。

白鳥 岩田さんは、いつもテレビで見ている方だし、普段はキレキレにパフォーマンスをされているから、どこにでもいる中学教師というのがちょっと不思議だなと思っていたんですけど、こういう岩田さんもすごくすてきだと思いました。私がせりふを間違えても慰めてくださったり、リードしていただきました。

-高校生の目から見て、問題提起のある映画に出てみてどんな感じでしたか。

白鳥 私が今まで演じてきた役も、しっかりしていて大人を振り回すという役が結構多かったので、同じようにならないかなというのがちょっと不安でした。今までと同じようなキャラクターに寄ってしまったら嫌だなというのはすごく思っていたので、その分台本も読み込んだし、板緑にしかない場所、板緑だから言えることをたくさん考えたりしました。

-完成作を見た印象はいかがでしたか。

岩田 すごく出来のいい作品になっていて、坂下監督のセンスの良さが随所に出ています。セットなどにも、すごく細かいこだわりがあるので、そういうところも見ていただくと、現場のスタッフの皆さんの苦労も報われると思います。あとは、見終わった後で結構すっきりする映画だと思います。法外な感じのクライマックスもなければ、メッセージ性が強いが故の押し付けがましさもない。さらっと見られるので間口は広いと思いました。

白鳥 まずは1人で見に行くことをお薦めします。多分、2人で見に行くと「何かこういう大人いるよね」みたいな悪口大会になってしまうんじゃないかなと思っていて。だから1人で見て、こういう気持ちもあるんだなと、大人を気遣うというか、そういう見方をしてみてもいいのかと思います。市川先生の気持ちというか、どこにでもいそうな教師の人が、ある意味、壮大な悩みを抱えているんだなということに気付くので。中学生からしたら、多分先生というのは、うざい対象だと思うから、それをちょっといたわるきっかけになったらいいかなと思います。多分私は人生経験がまだ浅いからだと思うんですけど、大人になってこの映画を見たら、こういうことだったんだという伏線回収ができると思います。そういう先行投資のために見るみたいな感じでもいいと思います。

-これから映画を見る観客や読者に向けて一言お願いします。

岩田 学校内での校則とはなんぞやみたいなところから、世代間の価値観の違いを浮き彫りにした作品ですが、全編を通してくすっと笑えるコメディー映画になっていますので、気楽な気持ちで映画館に来ていただきたいですし、僕と同じぐらいの世代の方はこういう先生みたいにならないように気を付けてもらいたいなと。それを知るだけでもいい教訓になる映画かもしれないです。

白鳥 板緑は多分視聴者の方からしたら敵となる存在だと思いますが、でも最後にはちゃんと全部がつながるというか、板緑の行動も愛せるというか、それが正しいことだったと理解できると思うので、こういう先生もいるな、こういう子がいたら面白いなぐらいの軽い気持ちで、あまり現実に置き換えずに、コメディーとして見ていただけたらと思います。

(取材・文・写真/田中雄二)

(C)2025 映画「金髪」製作委員会

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】9月の公開映画から

映画2026年10月8日

「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」(11日公開)★★★ 戦争が残した加害と被害の記憶  ベトナム戦争に従軍した元海兵隊員アレン・ネルソン(ロドニー・ヒックス)は、帰国後も戦場の記憶に苦しみ続ける。だが、自らの戦争体験を人前で語り始 … 続きを読む

伊原六花「七五三掛さんが一緒で心強い」七五三掛龍也「伊原さんはオールマイティーな方」痛快リベンジ・エンターテインメントで共演「小麦とバターと復讐と」【インタビュー】

ドラマ2026年10月7日

 10月7日(水)よる11時からカンテレ・フジテレビ系全国ネット「水ドラ★イレブン」枠で、新ドラマ「小麦とバターと復讐と」がスタートする。  夫と助手に裏切られ、命を落としたパン職人の野崎ミチルが、2年前にタイムリープし、過去をやり直しなが … 続きを読む

川口春奈、高杉真宙「自分や家族、周りの人たちを大事にしようと思うきっかけになったらうれしいです」『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』【インタビュー】

映画2026年10月1日

-実在の人物を演じる難しさは感じましたか。 川口 彼女が残した日記や言葉、映像も少なからずありましたが、自分なりの解釈はせず、監督を信じて飛び込んでみるという感じでした。本当に一つずつ模索しながら作っていったという感覚でした。 高杉 こうい … 続きを読む

木戸大聖「悲しいと思っていてもそれを表情に出せないのが難しかったです」『沖晴くんの涙を殺して』【インタビュー】

映画2026年10月1日

-今回は広瀬アリスさんとの共演でしたが、『ゆきてかへらぬ』では、妹のすずさんとも共演しましたね。  シンプルに、男と女として対峙(たいじ)する役ができたことはすごくうれしかったですし、すずちゃんもアリスさんも、自分の実年齢とは関係なく、僕が … 続きを読む

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

-そうした難しい役どころゆえ、共感はなかなか難しいのでは?  それはあまり心配していないです。先日、トム・ストッパードの「ハード・プロブレム」という作品を観劇したんですよ。その作品も、日本人とは違う感情の変化が描かれた作品でした。楽しく会話 … 続きを読む

page top