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阿部 ミュージカル俳優という役柄です。離婚したいと言っていますが、ずっと裁判をしているので本当は嫌いじゃないんでしょうね。最後は優しくなるんですよ。
松 そんなところまで話しちゃっていいんですか(笑)?
阿部 いいでしょう、この物語は全部話して(笑)。だって最後までストーリーを話しても、この作品は想像できないですから。それに、お客さんもこの物語に参加するんですよ。ここで描かれている“傍聴席”は客席のことなんです。ペンライトで応援したりできるんですよ。
松 演歌歌手です。かすみさんがどうしてこうなったのかという理由はあるのですが、それを掘り下げていくというよりは、今、こんな状態の人たちを傍聴していただいて、「何をやっているんだ」というのを楽しんでいただければいいのかなと思います。でも、きっとかすみも(夫である阿部が演じる獅子頭吠を)嫌いではないんだろうと思います。そう思ってもらうためには、本気でののしり合って、バトルをしないといけないと思うので、発散していくお芝居になるのかなと思っています。
阿部 ないですね。何も言われないから芝居を始めたようなところもありますし、特に反対もされなかったです。自由に育てられたと思います。だから、自分もあまり(子どもに)言わないです。
松 私も「やりなさい」と言われたことがないので、勝手にお芝居を好きになりました。デビューのチャンスは親を介していただきましたが、お芝居をやってほしいと言われたことはないです。でも、兄に「なんでわざわざお芝居をやるの?」と言われたことはありました(笑)。兄もお芝居が好きで始めた人なので、「なんでそんなことをあなたに言われなくちゃいけないの?」と思いましたが(笑)。なので、わざわざ同じことを始めてしまったという感覚です。
阿部 最近、覚えたのですが、連絡先を交換をしたら、スタンプでもなんでもいいので、すぐにメッセージを送るということです。送ってこないやつがいるんですよ。そうすると不安になりますよね。でもそれも、もしかしたら、テクニックなのかもしれない。送ってこないことでその人のことばかり考えてしまうから。
松 あはは(笑)。テクニックだったらすごいですね。何かこちらに落ち度があったのかと思っちゃいますよね。
阿部 そうなんですよ、気を遣っちゃう。でも、同じ目にあっている人が何人もいたことが最近分かったんです。
阿部 それがQRコードを相手が読み取ったから、僕は連絡先が分からないんです。QRコードだけ奪われたの。
松 そんなテクニックあるんですね(笑)。
松 優しくありたいと思っています。子どもにも「自分が損をしてでも優しくあれ」と言っていますが、その方が強いのかな、と。
松 心の中ではいろいろなことを思っていますけどね(笑)。でも、少しでも自分が機嫌よく過ごせれば、きっと周りの人も気分がいいのではないかなと思うんですよね。
(取材・文・写真/嶋田真己)
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