エンターテインメント・ウェブマガジン
ふぉ~ゆ~の福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介が主演を務める「CRIMINAL FOUR―愛しき大悪党―」が3月6日から上演される。本作は、Netflix配信ドラマ「全裸監督」の脚本を手がけるなど、多岐にわたって活躍する「山田ジャパン」の山田能龍がふぉ~ゆ~のメンバーに当て書きし、演出も手がける舞台公演。ふぉ~ゆ~扮(ふん)する犯罪集団ル・ミラージュがフランス・パリの街を疾走するさまを描く。ふぉ~ゆ~の4人に公演への意気込みを聞いた。
ふぉ~ゆ~
福田 僕は山田さんとは2回目になりますが、初めてご一緒したときにおっしゃっていただいた「絶対にまたやろう」という言葉が実現しました。今、稽古が始まって数日経ったところですが、早くも熱を帯びていて、熱い状況ですごく楽しいです。本番までに自分たちが想像もしていないような完成度の高い作品になっている気がして、とても楽しみです。
松崎 僕は山田さんとは初めてなのですが、(お稽古を通して)すごくお芝居に熱い方だなと思いました。本読みのときにはすでに山田さんの中では世界が見えているんですよね。それを僕たち役者がどう共有して具現化していくかだと思います。今回、パルクールもあるので、見どころも多いと思います。早くステージに立ちたいです。
越岡 僕も松崎同様、山田さんの演出を受けるのは初めてです。ものすごく芝居に熱心で、熱くて、細かいことまで丁寧に教えてくださるので、そう考えればいいんだと納得するようなことがたくさんあって、楽しく稽古をしています。今は、本番までにどうなるんだろうとワクワク感でいっぱいです。楽しんでいけたらと思います。
辰巳 僕もこの作品が決まったときから楽しみにしていました。僕も能龍さんとは初めてですが、人の心をワクワクさせたり、ゾクゾクさせる、プロフェッショナル中のプロフェッショナルだと思います。そんな能龍さんが今回、僕たちとオリジナル作品を作るにあたって僕らに言ってくださったのが、「今まで見たことがないふぉ~ゆ~をクリエーターとして見てみたい」ということでした。僕もこの数年、新たなチャレンジをしたいとずっと思っていたので、この作品に覚悟を持って臨みたいと思います。
福田 先輩の堂本光一くんが「ふぉ~ゆ~のことを知ると、ダントツで一番ヤバいのはマツ(松崎)だと思うけれど、深く付き合っていくと1番まともなのがマツだ」とよく言っていますが、そんな人です。そう言われると、ほかの三人の頭がおかしいと言われているようですが、僕は光一くんの方が頭がおかしいと思っています(笑)。それは余談として、そういう言葉からも分かるように、(松崎は)すっとんきょうだし、言っていることもよく分からないですが、ピュアさや人間らしさがあって、そこが今回演じるガスパールとリンクすると思います。ガスパールは二面性のある人物ですが、マツもある意味では二面性があると思います。今回の舞台ではパルクールもあるのですが、マツは体も利くので、水を得た魚のようにやっています。僕にはもう動物園の猿にしか見えない(笑)。でも、それもまた彼の魅力で、ガスパールとリンクしている部分だと思います。
松崎 今回、越岡が演じる役は、セキュリティーをかいくぐる頭脳を持った役です。そこはこっしー(越岡)ともリンクする部分です。頭の回転が早くて、数学も得意。そこがすごくうらやましいです。楽屋が一緒ということも多いのですが、僕が漢字を読めなくても聞けば教えてくれますし、計算が早いから頼ってしまう。それから、美。ヘアアイロンの時間がとにかく長いんですよ。シモンは美にすごくお金をかけているけれども、こっしーも僕より絶対にお金をかけていると思います。美容院も2週間に1回くらい行っているんじゃないかな。僕にはない美のマスターです。
越岡 雄大は、視野が広いということと、人をよく見ていてモノマネのレパートリーも多い。詐欺師はいろいろな顔を持っていたり、いろいろな人物になりきってそれを演じるので、そこは通じるのかなと思います。
辰巳 福ちゃんは観葉植物が好きで黒豆茶が好き。最近は、おじいちゃんみたいな人ですが、僕たちの意見をまとめてくれるリーダー的な一面もあるので、ユーゴとは似ているところも多いと思います。表に見えない熱さは特にユーゴとリンクするところかなと思います。
福田 そんなところまでお客さんに伝わるのかな、と思うほど細かいところまでお芝居を作り上げているので、注目ポイントはめちゃくちゃあるのですが、なんといってもパルクールは見どころです。物語の流れの中で、サラッとパルクールが出てくるのですごくおしゃれなんですよ。話している最中に、パルクールをやったりするので、跳躍感がそのまま息づいて芝居に入ってきます。
松崎 僕たち4人は、これまでコメディーをやったり、お客さんにスマイルを提供していくことが多かったのですが、今回は新作で、しかも悪役。個人的にも挑戦だという思いで挑んでいます。この作品とふぉ~ゆ~が混ざり合うことで自分たちも何か新しいものを発見できるのではないかと思うので、先ほど辰巳が覚悟を持ってと言いましたが、僕たちも覚悟を持ってこの作品に挑みたいと思います。大悪党というキャラクターですが、ただ単に悪ではなくて、悪にも正義があるし、ふぉ~ゆ~のかっこいいところも見せていけたらいいなと思います。
越岡 今回は大阪で7公演できるというのもすごくうれしいです。僕たちは普段、そこまで大阪での公演数は多くないので、大阪で僕たちを知ってもらえる機会が増えてありがたいです。
辰巳 僕が演じるライアンは、人の言葉からさまざまなものをキャッチするタイプなのですが、この作品に出てくる言葉は本当に立体的で、目をつむっていてもドラマが生まれます。言葉の中に隠れているものを見つけて楽しんでいただけたらと思います。それから、吉田メタルさんや鍛治直人さん、大原優乃さん、蘭寿とむさんなどたくさんの豪華な方が出演をしてくださり、みんなで一つの芝居を作っています。能龍さんの演出で、それぞれの役が魅力的に浮き上がり、本当にいとしくなると思います。この4人が次はどんな事件を起こすんだろうと続きが見たくなる作品になればいいなと思います。
「CRIMINAL FOUR―愛しき大悪党―」は、3月6日~23日に都内・IMM THEATER、3月27日~30日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、4月12日~13日に福岡・キャナルシティ劇場で上演。
「CRIMINAL FOUR―愛しき大悪党―」
映画2025年9月18日
『宝島』(9月19日公開) 1952年、米軍統治下の沖縄。米軍基地を襲撃して物資を奪い、困窮する住民たちに分け与える「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちがいた。 村の英雄でリーダー格のオン(永山瑛太)と弟のレイ(窪田正孝)、彼らの幼なじみ … 続きを読む
2025年9月18日
朝鮮の文化を近代日本に紹介した民藝運動家の柳宗悦や陶芸家の河井寛次郎。彼らが1930年代に見た朝鮮の風景に憧れ、1970年に韓国の農村を訪れたのが写真家の藤本巧さんだ。以来50年以上にわたり、韓国の人々と文化をフィルムに刻み続けてきた。 … 続きを読む
映画2025年9月18日
世界的なスター指揮者のティボ(バンジャマン・ラべルネ)は、突然白血病を宣告され、ドナーを探す中で、生き別れた弟のジミー(ピエール・ロタン)の存在を知り、彼の隠れた音楽的な才能にも気付く。兄弟でありながらも異なる運命を歩んできた2人。ティボ … 続きを読む
映画2025年9月16日
東日本大震災から10年後の福島を舞台に、原発事故で引き裂かれた家族と青春を奪われた若者たちの姿を描いた『こんな事があった』が9月13日から全国順次公開中だ。監督・脚本は、『追悼のざわめき』(88)などで日本のみならず世界の映画ファンから支 … 続きを読む
映画2025年9月12日
ニューヨーク・ブルックリンで暮らすアジア人夫婦を主人公に、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦の秘密が浮き彫りとなり家族が崩壊していく姿を、全編NYロケで描いた『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が、9月12日から全国公開され … 続きを読む