WEST.濵田崇裕&神山智洋が凸凹コンビに 「デビュー10周年というタイミングで二人で主演できるというのはすごく心強い」【インタビュー】

2024年9月26日 / 08:00

-神山さんは演じるレオ役についてどう感じましたか。

神山 レオはチャーミングな性格で、少し子どもっぽさも残っている人物で、演じる上では自由度はそれなりに高いのかなと思います。大きな声を出したり、動き方だったりすることで面白おかしくできるのかなという印象が今はあります。まだ本格的な稽古が始まっていないのであくまでもイメージですが。

-ご自身とリンクする部分はありますか。

神山 どうでしょうね…別人じゃないかな。

濵田 僕も全然違うと思います。

神山 逆に自分とはかけ離れている役の方が見つけていく作業が多いので、演じることを楽しめると思います。自分の持っている引き出しを開けて、(役柄の要素を)探していく中で、これまで開けたことがなかった引き出しを開けてみる作業をすることになると思うのでどんな芝居になるのか楽しみですね。

濵田 僕はこれまで「自分と似ているな」と思いながら脚本を読んだことが1度もなかったので、よく分からないですね。マックスは、お金を稼ぐことに必死なので、その理由は何なんだろうとか、何でそんなにお金が好きなんだろうと考えながら読んだように思います。お金は好きだけど、ショーも好きというマックスを作り上げていくのは、大変な作業だなと思いました。

-濵田さんは高い歌唱力が周知されていながらも、本作が初ミュージカルです。(取材当時)すでに歌稽古がスタートしていると聞いていますが、手応えなどは感じていますか。

濵田 今はまだメロディーを覚えるのに必死で、手応えというところまでいっていないので、(それを感じられるまで)待ってくださいという状態です。これまで僕は音を耳で聞いて覚えるという方法でやっていたので、楽譜を見るということがあまりなかったんですよ。今は、楽譜を見て「ここは休符だ」とか、考えながら覚えているので苦戦しています(苦笑)。こんな僕がミュージカルで主演をしていいのかなと申し訳なくなりますが、とにかく家に帰ったら、音楽をひたすら聞いて覚えて。ただ、歌を伝えるということに意味があると思うので、音ばかり追いかけるのではなく、気持ちを伝えていければと思っています。

-不安と期待、今の心境をパーセンテージで表すと?

濵田 不安が80パーセントかな(笑)。まだ楽曲も数曲しか練習していないので不安が大きいですが、きっとやっていくうちに期待や楽しみが大きくなっていくのだと思います。最初の稽古からできる人はいないと思うので、まだまだ練習です。

-神山さんは「ブラッドブラザース」以来、約9年ぶりのミュージカルになります。ミュージカルならではの楽しさや難しさはどんなところに感じていますか。

神山 楽しさも難しさも表裏一体だと思います。歌で感情を表現する、話しているように歌うことができたら楽しいですが、できないときはめちゃくちゃ難しい。やっぱりミュージカルなので、そこが一番なんだと思います。歌っている途中でせりふが入って、また歌に戻るという一連を、パンパンパンと流れるように通していかないといけないので。なので、今、ディズニーの映画をめちゃくちゃ見て勉強しています(笑)。物語の途中で流れるように歌うシーンが多いので、どうしたら自然とできるのかなと。

-「ブラッド・ブラザース」のときは、そうした部分はどのように考えていたのですか。

神山 9年も前なので、自分でもまだ分かっていなかったところが多かったと思います。なので、きっと全て、ただ歌っていました。ダンスもそうですが、ミュージカルでは、ただ踊るのではなく、そのときの心情や感情を表現して、話しているかのように踊るのが大事。今回は、そうしたところも意識しながら演じようと思います。9年も間が空いていたらゼロと一緒なので、僕もとにかく頑張ります。

(取材・文/嶋田真己)

 ミュージカル「プロデューサーズ」は、11月8日~12月6日に都内・東急シアターオーブで上演。

写真提供  ミュージカル「プロデューサーズ」

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

長尾謙杜&山田杏奈&石原慎也(Saucy Dog)が話題の映画でタッグ!「主題歌が主人公たちの気持ちを表している」『恋に至る病』【インタビュー】

映画2025年10月24日

-そうやってお2人が繰り広げる物語がドラマチックな分、エンディングに流れる「奇跡を待ってたって」が心に染み入ってきます。 石原 映画の内容をきちんと踏まえた曲にしたかったので、エンディングが始まって何秒で風景が変わり…といったことを細かく計 … 続きを読む

市毛良枝「現代の家族のいろんな姿を見ていただけると思うし、その中で少しでもホッとしていただけたらいいなと思います」『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』【インタビュー】

映画2025年10月23日

-文子が生涯学習の講座に行きますが、生涯学習についてはどう思いますか。  実は、以前、静岡県の生涯学習の委員をやっていました。それから最初に出した『山なんて嫌いだった』という本の後書きに「いつか少し時間ができたら大学に行って勉強してみたい」 … 続きを読む

林裕太「北村匠海さんや綾野剛さんとのつながりを感じました」期待の若手俳優が先輩2人と作り上げた迫真のサスペンス『愚か者の身分』【インタビュー】

映画2025年10月22日

-その場でとっさに反応したように見える迫真のお芝居でした。では、マモルにとってもう一つ大事な要素である北村さん演じるタクヤとのバディ感は、どのように作っていったのでしょうか。  北村さんと一緒に現場で作っていった感じです。僕が最初、緊張して … 続きを読む

南琴奈「今までに見たことがないような映画を楽しんでいただけたらと思います」『ミーツ・ザ・ワールド』【インタビュー】

映画2025年10月22日

-ライと似ているところや共感するところはありましたか。  全てを理解することはできないですけど、すごく分かる部分も多かったです。もちろん私は今死にたいわけではありませんが、ライさんの死に対する考え方も理解できるところはあって、言っていること … 続きを読む

timelesz・橋本将生「『大切な人を守りたい』という気持ちは共感できる」 菊池風磨のアドバイスも明かす【インタビュー】

ドラマ2025年10月21日

-恒松さんが演じるピュアで心優しい澪と、どこかあやしげな魅力を持つ冷静でクールな眞希、この2つの人格の女性のうち、橋本さんはどちらに引かれますか?  どっちだろう、ちょっと考えてもいいですか……!? うーん……どちらも魅力的です(笑)。 - … 続きを読む

Willfriends

page top