エンターテインメント・ウェブマガジン
(2016年に上演された)「リア王」に出演したときに、普段の話し言葉とはかけ離れたせりふが、毎日稽古をしていくことで、だんだんと自分の言葉のように思えてくる感覚がすごく面白いと感じました。それから、ライブでもそうですが、本番で稽古と違うことが起きたときに、仲間と助け合えるという信頼関係があるのがすごく楽しい。毎日同じことをやっていても毎日違うというライブ感と、仲間たちとの絆。「リア王」のときは、それを強く感じました。(カンパニーが)家族のような関係でしたね。
正直に言うと「おいしいもの食べようよ」です(笑)。おいしいものを食べると人って、再生すると思うんですよ。仲間と一緒においしいものを食べて、色々な話をする時間が私には本当に大事。落ち込んだときや疲れたときは、好きな人たちと一緒の時間を過ごすことで頑張る力が湧いてきます。それから、ファンの方がライブに来てくれて、そこで感動したり、笑顔になってくれることも私にとっては再生になります。私たちはファンの方たちがいてくださることで、立ち直れる職業なんだと思います。
コロナ禍でここ数年、音楽業界がストップしていましたが、今年になって海外でのライブもできたし、海外の人たちにも会えたのがうれしかったです。舞台もライブもそうですが、やっとスタートできた年でした。私は、ファンクラブやSNSのような交流があまり上手にできるタイプではないんですが、今年はファンクラブも立ち上げました。来年は、音楽に力を入れたいと思っていますが、これまで応援してくれたファンの方が、「土屋が動き出したぞ」と思ってもらえるような活動ができたらいいなと思っています。エネルギッシュにいこうと思います。
きっかけは自分自身ですね。自分を見つける旅の中で、やっぱり音楽が1番好きで、生きがいだと気付いた。ファンの方たちのためにも音楽を作り上げたいという自分の意思を尊重しようと思ったので、楽しんでやろうと。
音楽にまみれます。頑張ります。来年は40歳になりますが、好きなものに思いっきりエネルギーを費やす姿を見てもらえればうれしいです。
(取材・文・写真:嶋田真己)
「SaGa THE STAGE~再生の絆~」は、2024年2月22日~25日に都内・サンシャイン劇場、2月29日~3月3日に大阪・サンケイホールブリーゼで上演。

「SaGa THE STAGE~再生の絆~」
舞台・ミュージカル2025年12月4日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
-雰囲気のいい現場だったようですね。 中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
―確かにその通りですね(笑)。 ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む
映画2025年11月29日
『栄光のバックホーム』(11月28日公開) 2013年のプロ野球ドラフト会議で指名され、鹿児島実業から阪神タイガースに入団した18歳の横田慎太郎(松谷鷹也)。誰もがその将来に大きな期待を寄せていたが、突然横田の目にボールが二重に見えるとい … 続きを読む