矢部昌暉、DISH//としてのヒットも「実感ない」 俳優としてグループとして「できる限り続けていけたら」【インタビュー】

2022年12月8日 / 08:00

-芝居の楽しさを感じるようになったのはいつ頃ですか。

 「暁のヨナ~緋色の宿命編~」という作品で、演出家の大関真さんに出会ったことです。芝居の基礎を学ばせていただきましたし、きちんと自分で考えてお芝居に取り組むようになりました。そこから、お芝居をすることが楽しいと思うようになったように思います。それから1年ぐらいたって、大関さんとご一緒させていただいたときに、大関さんから「いい役者になったな」と言っていただいて、たまらなくうれしかったのを覚えています。

-DISH//としては、「猫」の大ヒット、そしてNHK紅白歌合戦出場(2021年)と大きな話題がありました。アーティストとして注目される機会も増えたと思いますが、どう感じていますか。

 本当にありがたいです。ただ、あまり実感はなかったんです。今、やっとツアーを回れるようになったり、フェスなどに呼んでいただけるようになって、目に見えてお客さんが増えたのは感じますが、今もまだ実感はあまりないです。ですが、そうして応援していただけることは本当にうれしいです。

-俳優として、そしてアーティストとして、今後、目指す姿は?

 何ごとも、「続ける」というのが難しいことだと思うので、音楽も俳優もできる限り続けていけたらと思います。それから、音楽の方では、曲が先行していっている印象もあるので、もっと僕らの名前も知ってもらいたいですし、僕らが作った音楽を、もっとたくさんの方に聞いてもらえるような楽曲を、どんどん作り出していきたいです。俳優としては、矢部昌暉をもっとたくさんの方に知ってもらいたいですし、どの作品にもいると言われるような俳優になりたいと思っています。僕、占いが好きなんですが、前に占いをしてもらったときに、「芽が出るのは30後半から」と言われたんです(笑)。自分も何となく遅咲きのタイプではあるなと思っていたので、地道にやっていけたらと思います。

(取材・文・写真/嶋田真己)

舞台「私立探偵 濱マイク -我が人生最悪の時-」

 舞台「私立探偵 濱マイク‐我が人生最悪の時‐」は、12月15日~18日に都内・サンシャイン劇場、12月29日・30日に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演。
公式サイト https://hamamike-stage.com

 

  • 1
  • 2
 

関連ニュースRELATED NEWS

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

JT・モルナー監督「この映画の実現は厳しいと言われた時に、『羅生門』を見れば分かると言いました」『ストレンジ・ダーリン』【インタビュー】

映画2025年7月11日

-最初に35ミリフィルムで撮ったというテロップが出ますが、画面の色遣いや音楽の使い方を見ていると、70年代のニューシネマのような雰囲気があると思いましたが、そういう狙いはあったのでしょうか。  その通りです。ただ、それはアメリカ映画に限った … 続きを読む

鹿賀丈史「演じることよりも感じることの方が先だったかなと思います」『生きがい IKIGAI』【インタビュー】

映画2025年7月10日

-2度の災害を経験して行き場のない怒りを抱いている山本が、ボランティアの若者と出会って心が解けていって笑顔を浮かべる場面が印象的でしたが、若者役の小林虎之介さんとの絡みはいかがでしたか。  僕は若い人と芝居をするのがすごくうれしいんです。今 … 続きを読む

千賀健永、頭が良くてゲームが上手な弟に「かわいい復讐心はありました」【インタビュー】

ドラマ2025年7月7日

 トリンドル玲奈が主演するドラマ「レプリカ 元妻の復讐」が、7日23時6分からテレ東系で放送がスタートする。本作は原作・タナカトモ氏、作画・ひらいはっち氏による同名漫画を映像化。整形して別人として生きる主人公・伊藤すみれ(トリンドル)が、人 … 続きを読む

安田顕「水上くんの目に“本物”を感じた」水上恒司「安田さんのお芝居に強い影響を受けた」 世界が注目するサスペンスで初共演&ダブル主演「連続ドラマW 怪物」【インタビュー】

ドラマ2025年7月5日

-そのほか、撮影を通じて特に印象に残ったことがあれば教えてください。 安田 撮影が終盤に差し掛かった頃、原作者のキム・スジンさんにお目にかかる機会があったんです。キム・スジンさんは、それぞれのキャラクターに、ものすごく細かいバックボーンを作 … 続きを読む

TBS日曜劇場「19番目のカルテ」が7月13日スタート 新米医師・滝野みずき役の小芝風花が作品への思いを語った

ドラマ2025年7月5日

-松本さんとは初共演ですね。現場での印象は?  「はい、行くよ!」って声をかけて引っ張っていってくださる兄貴肌です。スタッフの皆さんとも積極的にコミュニケーションを取っていらっしゃる姿も見ますし、松本さんの存在で撮影現場全体が活気づいている … 続きを読む

Willfriends

page top