岡山天音が掲げる信念「楽しいと思いながらやっていても行き着ける場所はいっぱいある」【インタビュー】

2022年8月8日 / 08:00

 2009年にTVドラマ「中学生日記」の転校生シリーズ「少年は天の音を聴く」で俳優デビューした岡山天音。以降、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」など、映画やドラマに多数出演し、映画『キングダム2 遙かなる大地』では尾兄弟の兄・尾平役を演じた。8月8日から上演される、三谷幸喜・作のパルコプロデュース2022「VAMP SHOW ヴァンプショウ」には、5人の吸血鬼の一人、島寿男役で出演する。岡山に本作への意気込みや俳優業への思いを聞いた。(コロナウイルスの影響により開幕が延期。詳細は公式サイトで要確認)

岡山天音(スタイリスト:鹿野巧真/ヘアメーク:SUGANAKATA(GLEAM) (C)エンタメOVO

-コメディーに出演するのは初めてだそうですが、ほかの作品に出演するときと気持ちの面での違いはありますか。

 作品に臨む気持ちには違いはないです。ただ、台本で決められた枠からはみ出していくことをあらかじめ考えて作られている台本だと思うので、即興的なお芝居が増えるんじゃないかなという予感はあります。5人の吸血鬼役のキャストたちが突発的な何かを起こすことで、新しい世界が広がっていくと思うので、そこは楽しみです。きっとスリリングな時間になるんじゃないかなと思います。

-三谷さんがこの台本を書いてから30年たっていますが、初演・再演を再現するように作るのか、それとも初演とはまた違うものになるのかというところも楽しみです。

 部分的には初演から変わっているところもありますが、ベースは当時のものを踏襲しています。ただ、初演も再演も、ずっと舞台で活躍されていた方たちが集まって作られた作品で、ビジュアルの凸凹感があり、見た目からもはっきりとキャラクターが見えていました。今回は、映像を中心に活動しているキャストが多く、フォルムも今時の若者っぽい俳優が集まっているので、同じものにはならないと思います。やはり現代版という風合いのものになると思っています。

-今回、岡山さんが演じるのは吸血鬼という役柄です。

 (劇中の)時代は、現代ではありませんが、それでも日本で実生活を送っている若者という生々しさがある5人組です。なので、吸血鬼とはいっても、ファンタジーの世界観で描かれた吸血鬼ではなく、「もしも日本のどこか片隅に5人の若い吸血鬼がいたら」という想像のもとに描かれたようなキャラクターです。そのファンタジーと現実のギャップは、とてもシュールで面白い。(演出の)河原(雅彦)さんから、この作品はコメディーだけど、太陽の光を浴びることができないとか、血しか飲めない吸血鬼であるということを深く掘り下げて、(頭の中に)持っておいてほしいとお話しされました。若者たちがファミレスで雑談をしている感覚で「人の血を吸う」という話をしているというのが面白いし、この作品ならではの魅力だと思います。

-映像作品で活躍している岡山さんですが、舞台に出演する際に心掛けていることはありますか。

 発声や体でどう表現するかということはもちろんありますが、舞台と映像の違いというよりは、作品ごとの違いの方が大きいように、今、この作品に携わっていて感じています。ドラマでも作品によって体感は全然違いますし、舞台でもシリアスな作品とコメディーとでは、違う乗り物を操縦しているかのように違います。例えるなら、これまでの作品は乗用車だったのに、今は、ガンダムに乗り代わっているような感覚です(笑)。公演が始まる頃には、スポーツカーぐらいに戻さないといけないかもしれませんが、今はまだ稽古が始まったばかりなので、試しにガンダムに乗っています(笑)。なので、今、すごく新鮮です。僕はこれまで舞台でアドリブもしたことがなかったので、これぐらいでいいのかなと試しながら、表現している感覚があります。

-では、舞台ならではの魅力はどこに感じていますか。

 スリルかもしれないですね。映像でも舞台でも、どちらも緊張はするのですが、舞台に立つときの方がよりスリリングな感触があります。

-今回は、アドリブが多いということなので、よりスリルがあるのでは?

 そうですね。どうなるんですかね、アドリブ(笑)。もちろん、確たるルールや美意識があった上でのことですが、それでもある種、自由度が高い作品だと思うので、自分でも、まだどんな形になるのか分かりません。ですが、劇中の吸血鬼5人組のように、キャストたちもお互いに信頼し合って、手を取り合って濃い絆が作れたらと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

相葉雅紀「チームメイトの障がい者の皆さんから、ものすごい熱量を感じました」黒島結菜「相葉さんは本物の野球チームの監督のようでした」実際の障がい者たちとも作り上げた奇跡の物語『4アウト ─もう一度、プレイボール─』【インタビュー】

映画2026年11月3日

 東京に初めて結成された身体障害者野球チーム「東京ブルーサンダース」創設の実話に基づく奇跡の物語『4アウト ─もう一度、プレイボール─』が、11月6日から全国公開となる。  戦力外通告を受け、失意の日々を送っていた元社会人野球選手の矢上雄一 … 続きを読む

山崎育三郎「一番、自分に近い存在」 ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が伝える「解釈力」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月31日

 山崎育三郎が主演するミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が2027年1月8日から上演される。本作は、ジョニー・デップ主演で2004年に公開された映画『Finding Neverland』(邦題『ネバーランド』)を元に作られたミュ … 続きを読む

【映画コラム】10月の公開映画から

映画2026年10月31日

「ディスクロージャー・デイ」(10月1日公開)★★★★ 宇宙人の存在を知った人類は…  地球外生命体を巡る秘密と、その開示に迫るスティーブン・スピルバーグ監督のSFサスペンス。「未知との遭遇」から約50年。宇宙からの来訪者を描いてきた監督が … 続きを読む

柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】

映画2026年10月30日

 1983年に公開されるや否や観客の熱狂的な支持を集めた『竜二』。直後に主演・脚本の金子正次が急逝したことも重なり、伝説的作品として時代を超えて語り継がれてきた。その伝説が、新たに『RYUJI 竜二』として令和の現代によみがえる(10/30 … 続きを読む

横浜流星に「流星をよろしく」の声続々 『国宝』脚本家・奥寺佐渡子が「LOST10」で感じた愛される人柄【インタビュー】

ドラマ2026年10月30日

 横浜流星が主演するドラマ「LOST10」が、毎週金曜午後10時からTBS系で放送中だ。本作は、横浜と映画『国宝』以来の再タッグとなる奥寺佐渡子氏が脚本を担当し、「Nのために」「最愛」などを手掛けた塚原あゆ子監督らのチームが制作するヒューマ … 続きを読む

page top