エンターテインメント・ウェブマガジン
そうですね。視界がすっきり晴れたということは、あるんじゃないでしょうか。「映画を撮ってくれ」と言われると、どうしても責任を背負うので、多額の製作費を投下した分、少なくともその人たちに恥をかかせちゃいかんな、俳優にも恥をかかせちゃいかんな、という責任感が出てきます。それが、監督としての純粋性を曇らせるんです。でも今回は、「役者とプロデューサーと監督は、同じ方向を目指す戦友だ」という純粋性がすごくありました。今までの自分の映画作りをちょっと反省しました。
より一層、旗幟(きし)鮮明になったというのはあります。まずは、同じ方向を目指す仲間が必要だなと。映画は1人では撮れませんから。だから、これからもいろんなチャンスを頂いていますが、一つでも二つでも「同じ船に乗ろうじゃないか」という気持ちで作っていかなきゃいけないなと。
それから、もともと、異業種から部外者的な気持ちで入ってきて映画を撮り始めたとき、恐る恐る作っていく中で遠慮しがちだった「社会に何をどう問うべきか」というテーマ性みたいなものを、この作品ではきれいにはめ込んでエンターテインメント化することができました。今後、オリジナルで作っていきたいと思っている作品でも、そういうことを堂々とやっていかないと、イーストウッドさんやポン・ジュノさんには近づけないな、と。1000キロぐらい先にいらっしゃって、遠過ぎる背中ですけど(笑)。
「自由をくれて、ありがとう」みたいなことかな…。この映画を撮ることで、「くびき」みたいなものから解放された感じもありましたし。そう考えると、やっぱり僕からは「感謝」、「ありがとう」しかないですね。
(取材・文・写真/井上健一)
映画2024年11月22日
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(11月22日公開) 真面目な税務署員の熊沢二郎(内野聖陽)は、天才詐欺師の氷室マコト(岡田将生)の巧妙な詐欺に引っかかり大金をだまし取られてしまう。 熊沢は、親友で刑事の八木(皆川猿時)の … 続きを読む
舞台・ミュージカル2024年11月20日
-なるほど。では、公演が12月ということで、2024年の振り返りをお願いします。 今年は自分で掲げた目標に対しての成果も感じることができたので、充実した1年でした。これまではどこかで「やらされている」という感覚があって、自分の意志でできた … 続きを読む
ドラマ2024年11月17日
Q:合格に向けて、どのように勉強されたか教えてください。 早川 中3の2月に、予備試験を目指すぞって決めてからは、興味の赴くままがむしゃらに勉強してました。平日は、学校から帰ってきて、先ほどお話しした「伊藤塾」のオンライン授業を夜10時 … 続きを読む
映画2024年11月15日
-お2人は今回初共演となりますが、現場での様子はいかがでしたか。 八村 「シェアハウス対ユウ」という構図がある中で、共演者の方々とどういう距離感で接すればいいのか、だいぶ悩みました。でも僕は、役のために距離を取ったりすることが苦手なんです。 … 続きを読む
ドラマ2024年11月15日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。11月10日に放送された第四十三回「輝きののちに」では、三条天皇(木村達成)の譲位問題を軸に、さまざまな人間模様が繰り広げられた。 病を患い、視力と聴力が衰えた三条天皇に、「お目も見えず、お耳 … 続きを読む