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【インタビュー】ドラマ「直ちゃんは小学三年生」杉野遥亮&渡邊圭祐「毎日カメラが止まってしまうぐらい、笑いをこらえるのが大変な現場でした」

 杉野遥亮が主演する新ドラマ「直ちゃんは小学三年生」が1月8日からスタートする(テレビ東京ほか/全6話)。本作は、純粋で真っすぐな主人公の直ちゃん(杉野)と、金持ちで頭のいい少年・きんべ(渡邊圭祐)、貧乏でがさつな少年・てつちん(前原滉)、泣き虫の少年・山ちょ(竹原ピストル)という、4人の「小学3年生」の放課後を描くヒューマンコメディー。今回、リアルな小学3年生役に挑戦した杉野と渡邊に、役を演じた感想やお互いの印象、小学生の頃のモテエピソードなどを聞いた。

杉野遥亮(左)と渡邊圭祐 (c)「直ちゃんは小学三年生」製作委員会

-まずは、オファーを受けたときの感想から教えてください。

杉野 素直に「やったー!」という気持ちでした。ちょうどオファーを頂いた頃は、「僕が小さい頃になりたかった大人ってこうだったっけ?」とか、「自分が求めていた自由ってこうだったかな?」ということを考えていた時期だったので、劇中で子どものような自由さを表現することで、今、自分が考えていることだったり、何かを発信できるのではないかなと思いました。

渡邊 大人が小学生を演じるという、ぶっ飛んだ設定が面白いなと思いました。こういう機会を頂けるのは、役者をやっていてもめったにチャンスがないことなので、浮き浮きして撮影に臨みました。

-演じる役柄について教えてください。

杉野 直ちゃんは、きんべみたいにお金持ちでも、てつちんみたいに貧乏でも、山ちょほど優し過ぎるわけでもなく、すごくオーソドックスなキャラクターですが、だからこそ、直ちゃんの目線を通して、「これって何でこうなんだろう?」という物事の側面が見えてくる、魅力があるキャラクターです。

渡邊 きんべは、4人の中では一番大人に近い感覚を持った小学生だなと思います。子どもなので、自分の中で我慢ができずに逆上してしまうこともありますが、基本は真面目な小学生です。

-小学3年生という設定ですが、どのように役へのアプローチをしましたか。

杉野 直ちゃんの衣装は、半ズボンに、キャップをかぶって、長い靴下を伸ばして、ランドセルを背負うという、いかにも小学生らしいスタイルだったので、特に役作りをするというよりも、その衣装を着ると自然とスイッチが入りました。オンオフの切り替えがしやすかったです。

渡邊 僕も同じで、今回は自分で何か役作りをするというよりは、衣装だったり、やっていることが小学生だったので、まずは場の空気感を大切にして、楽しくいようということを心掛けました。

-大人になって、ランドセルを背負った感想は?

渡邊 小学生のときは、めちゃくちゃでかいなと思っていたのですが、やっぱり小さく感じました。

杉野 僕もこんな小さかったかなと思いました。でも、衣装を着てランドセルを背負うと、すごくしっくりくるので、現場ではいつの間にか背負うのが当たり前になっていました。

-純粋で真っすぐな直ちゃん、金持ちで頭の良いきんべ、貧乏でがさつなてつちん、泣き虫の山ちょと、個性豊かな4人のキャラクターが登場しますが、誰が自分の性格に一番近いと思いますか。

杉野 僕は直ちゃんの性格、そのままだと思います。プロデューサーさんが、僕の印象を「直ちゃんの役に反映させた」と言っていたぐらいなので(笑)。

渡邊 僕はてつちんかな。いろんなことに興味はあるのに、生意気で、ちょっとだるい感じが似ていると思います。

-お二人は本作が初共演となりますが、お互いの印象は?

杉野 最初は髪が長くてセクシーだな、クールそうだなと思っていましたが、熱さを内に秘めているタイプで、撮影現場でも熱い部分があって、そのギャップが魅力的だなと思いました。

渡邊 無邪気な直ちゃん、そのままですね。現場でも飾らず、直ちゃんと同じように、ちょっと抜けているところがあるようで、実は作品や周囲の人のことをしっかりと考えていて、熱い部分が見えたので、また一緒に仕事がしたいなと思いました。

-撮影時に、最も印象に残っていることは?

渡邊 毎日、朝昼晩と必ず笑いが起きていました。いろいろ大変なことはありましたが、とにかく、笑いをこらえることが一番大変な現場でした。

杉野 同じく、どうしても笑いがこらえられなくて、毎日一度はカメラが止まってしまうぐらいに笑ってしまいました。ピストルさんが、あの風貌でかわいい山ちょを演じていて、さらに走り方がボクサーみたいだったり…、笑っちゃいけないと思えば思うほど笑ってしまって、もう駄目でした(笑)。

-ご自身はどんな小学生時代を過ごしていたのですか。

杉野 かくれんぼや鬼ごっこをしたり、外で遊ぶことが多い活発な子どもでした。リレーの選手とか学級委員長とか、何でもやりたがるタイプでした。

渡邊 1年生から6年生まで、毎年、通信簿に「落ち着きがない」って書かれる生徒でした。誰かに常にちょっかいを出したり、好きな子に嫌がらせをしちゃう悪ガキっぽい少年だったかな。

-学生時代のモテエピソードはありますか。

杉野 全然ないです。バレンタインデーで「最高20個もらった」とか聞くと、「うそ」って思います。最高で本命チョコを2個もらったぐらい。中学生の頃は、外見だけを見る後輩からは、結構モテていたかもしれません(笑)。

渡邊 僕もバレンタインデーにチョコをもらったことが、人生を通してほとんどないです。6年生のときに、学年の女の子全員が僕のことを「一回は好きになったことがある」と言っている話を聞いて、じゃあ、バレンタインにもっとちょうだいよって思いました(笑)。

-最後に、ドラマの視聴者に、注目してほしいポイントや見どころをお願いします。

杉野 僕たちも笑いをこらえながら撮影をした自信作なので見てほしいです。特に2話で、滑り台でジャンプ対決をするシーンは、めちゃくちゃ面白いです。

渡邊 直ちゃんを演じている遥ちゃんの顔の作り方が、絶妙に面白いです。目の開き方や眉毛の上がり方が面白くて、僕はひそかに笑ってしまっていたので、全編を通して注目してほしいです。

(取材・文/小宮山あきの)

 ドラマ25「直ちゃんは小学三年生」は、1月8日(金)スタート(全6話)。毎週金曜、深夜0時52分~1時23分

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