エンターテインメント・ウェブマガジン
今回、演じてみてとても印象深かったのが、第6話「壁の女たちへ」です。今シリーズには「愛」や「家族」、「人を信じること」といったテーマがありますが、「女性」もまた大きなテーマになっている。女性ならではの苦しみが生んだ悲しい事件に、同じ女性として敏感に反応した百合さんの、今までにない表情が6話では見られると思います。百合さんが“成長”から、さらに“成熟”していく作品に変わったシーズン3を象徴する回だったな…と。
刑事ドラマではありますが、単なる事件解決にとどまらず、なぜその事件が起こったのかを、関わった人間たちの隠された思いにフォーカスしてひも解いていきます。やがて浮かび上がる人間の弱さや愚かしさ。それらを温かく厳しくすくい取って行く人間ドラマです。また、全編を通して思うのは、この作品には「愛」が大テーマとしてあるということ。「大切な誰か」、「大切な何か」を守るために起きてしまった犯罪の奥にある人の思い。私たちが目指しているのは、そういう「死にゆく人の思いや残された人々の生きざまを描く」こと。ぜひ、その点に注目して、ご覧いただけたらと思います。
シーズン1の時は、原作ありきということもあって、手探りなところがありました。でも、シーズン2、3と続くうち、原作をリスペクトした上で日本らしさを出すことは大前提として、そこからさらにどう奥行きを作るか、ということに注意を向ける余裕が生まれてきました。もはや「コールドケース日本版」という肩書でなくていいんじゃないかな…と。今では、“日本が誇れる唯一の刑事ドラマ”になったと思っています。
(取材・文/井上健一)
特設サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/coldcase3/
ドラマ2025年12月15日
-ご自宅でも絵の練習をされたそうですね。 台本が来るたびに絵を担当するチームとの打ち合わせがあり、練習用の絵が並んだ計算ドリルのようなプリントを数十枚いただくので、それを自宅に持ち帰り、宿題のように繰り返し描いて練習していました。 -歌麿 … 続きを読む
ドラマ2025年12月14日
-治済役が大きな話題となった生田さんについて、撮影を通じて感じた俳優としての魅力を教えてください。 生田さんで印象に残っているのが、何事にも動じないことです。常に泰然自若として、変なクセを出さない。ある意味、視聴者に想像させるようなキャラ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月13日
稲垣吾郎が、2026年2月7日から開幕するPARCO PRODUCE 2026「プレゼント・ラフター」で傑作ラブコメディーに挑む。本作は、劇作、俳優、作詞、作曲、映画監督と多彩な才能を発揮したマルチアーティスト、ノエル・カワードによるラブ … 続きを読む
映画2025年12月12日
-パーシーのように、与えられた仕事を楽しくやるコツがあれば教えください。 仕事があることが幸せ。シンプルにそういう意識を持ってやっています。僕もミュージシャンを目指していろいろとやっていましたが、思うようにいかなくて。でも、音楽に対する情 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月10日
-堤さんと高橋さんは高橋さんのドラマデビュー作以来のタッグと聞いています。堤さんは高橋さんの吉良上野介にどのような期待を寄せていますか。 堤 ぴったりだと思いますよ。生き馬の目を抜く芸能界で酸いも甘いも知り尽くしていますから。デビューの瞬間 … 続きを読む