【インタビュー】「連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~」吉田羊「『コールドケース日本版』ではなく、“日本が誇れる唯一の刑事ドラマ”になった」

2020年12月5日 / 12:00

-吉田さんの考える今シーズンの注目エピソードは?

 今回、演じてみてとても印象深かったのが、第6話「壁の女たちへ」です。今シリーズには「愛」や「家族」、「人を信じること」といったテーマがありますが、「女性」もまた大きなテーマになっている。女性ならではの苦しみが生んだ悲しい事件に、同じ女性として敏感に反応した百合さんの、今までにない表情が6話では見られると思います。百合さんが“成長”から、さらに“成熟”していく作品に変わったシーズン3を象徴する回だったな…と。

-本作は、今シーズンから見ても問題なく楽しめると思いますが、初めて見る方にこのドラマの魅力を。

 刑事ドラマではありますが、単なる事件解決にとどまらず、なぜその事件が起こったのかを、関わった人間たちの隠された思いにフォーカスしてひも解いていきます。やがて浮かび上がる人間の弱さや愚かしさ。それらを温かく厳しくすくい取って行く人間ドラマです。また、全編を通して思うのは、この作品には「愛」が大テーマとしてあるということ。「大切な誰か」、「大切な何か」を守るために起きてしまった犯罪の奥にある人の思い。私たちが目指しているのは、そういう「死にゆく人の思いや残された人々の生きざまを描く」こと。ぜひ、その点に注目して、ご覧いただけたらと思います。

-最後に、シーズン3に対する意気込みを。

 シーズン1の時は、原作ありきということもあって、手探りなところがありました。でも、シーズン2、3と続くうち、原作をリスペクトした上で日本らしさを出すことは大前提として、そこからさらにどう奥行きを作るか、ということに注意を向ける余裕が生まれてきました。もはや「コールドケース日本版」という肩書でなくていいんじゃないかな…と。今では、“日本が誇れる唯一の刑事ドラマ”になったと思っています。

(取材・文/井上健一)

(c)WOWOW/Warner Bros. Intl TV Production

特設サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/coldcase3/

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

山崎育三郎「一番、自分に近い存在」 ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が伝える「解釈力」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月31日

-改めて、この作品の魅力はどんなところにあると感じていますか。  僕は、生きていく中で「解釈力」が大事だなと思っています。生きているといろいろなことが起きますよね。大変な状況や苦しいこと、大失敗もある。でも、起こった事実は変えられなくても、 … 続きを読む

【映画コラム】10月の公開映画から

映画2026年10月31日

「クジラに落ちた男」(16日公開)★★★ 父を知り、父を乗り越える  巨大なマッコウクジラに丸のみにされた17歳のジェイ(オースティン・エイブラムス)が、亡き父の教えを頼りに脱出を図る。ブライアン・ダッフィールド監督が描くのは、「ピノキオ」 … 続きを読む

柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】

映画2026年10月30日

-以前お話を伺った際、柳楽さんはご自身のお芝居について「以前は自分を役に寄せていくやり方をしていたが、『浅草キッド』の後からは、自分のパーソナルな部分を役に反映させて演じるようにしている」というお話をされていました。今回、竜二という役に対し … 続きを読む

横浜流星に「流星をよろしく」の声続々 『国宝』脚本家・奥寺佐渡子が「LOST10」で感じた愛される人柄【インタビュー】

ドラマ2026年10月30日

-小駒と直の掛け合いで工夫したことはありますか。  小駒と直は年齢も職業も育ちも違い、仲良くなれる要素も、バディになれる要素も全くないと思ったので、まず2人の共通点を考えました。刑事も保険調査員も、被害者や遺族が一日でも早く安心できるように … 続きを読む

桐谷健太、「聖地X」で5年ぶりの舞台に挑む 「きっといろいろな刺激を受け、新たな感覚に出会える」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月30日

-5年前の「醉いどれ天使」以来の舞台出演となりますが、舞台にまた立ちたいという思いはずっとあったのですか。  お話をいただけるならと思っていました。ただ、役者は見てくださる方がいて、やりましょうとおっしゃっていただいてできるので、舞台に立つ … 続きを読む

page top