【インタビュー】『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』 宮田俊哉「ハリウッドの大作を見に行くような気持ちで見ても、満足できるクオリティー」

2020年9月28日 / 06:31

 大のアニメ好きとしても知られるKis‐My‐Ft2の宮田俊哉が、10月2日から公開される『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』でアニメ声優デビューを果たす。本作は、「妖怪人間ベム」の生誕50周年を記念して、リブート版として製作されたTVアニメ「BEM」の劇場版。50年の時を経て、誰よりも人間を助け、誰よりも人間になることを望んだ彼らの、たどり着く先が明かされる。本作で、“ベルム”としてドラコ・ケミカルで働くベムの同僚で、親友役のバージェス・オルセンを演じる宮田に、初めて臨んだアフレコでの苦労や声優への思いを聞いた。

宮田俊哉

-念願のアニメ声優ですが、初めてアフレコをするに当たって、どなたかを参考にしたのですか。

 いえ、誰かのまねは一切しないようにしていました。誰かをまねするんだったら、そのオリジナルの人がやった方が、絶対にいいものができあがりますよね。今回、「キスマイ宮田に頼もう」とオファーを頂けたのだったら、僕が台本を読んで表現したいと思ったことをやろうと思ったんです。もちろん、そのために、監督さんにもたくさん相談をさせていただきました。それに、声優としての経験が全くなかった僕は、このままじゃ無理だと思って、声優のレッスンも受けにいきました。

-どのぐらいの期間、レッスンを受けたんですか。

 実は出演の話を聞いたのが、収録の1カ月半ぐらい前だったんです。しかも、とにかく忙しい年末だったんです。なので、これはヤバいって、焦って(笑)。1、2回教えてもらうだけでは、僕には無理だと思ったので、数回通いました。

-レッスンでは、どんなことを教わったのですか。

 とにかく何も知らない僕のために、「音が立たない台本のめくり方」だったり、声優の仕事の基本から教えていただきました。レッスンで、映像を見ながら台本を読むということもしてみたんですが、もう大混乱してしまって(笑)。やっぱり、難しいなと感じました。

-難しさはもちろんあったとは思いますが、逆に、声優という仕事の楽しさを感じたのはどんなところでしたか。

 難しかったけど楽しかったのは、ベルムに対して、親友という立場でありながら嫌味を言うシーンです。そのやりとりは楽しかったんですが、決められた秒数に収まるように言わなければならないので、難しさもありました。

-そうした時間とのせめぎ合いの難しさは、やはりこれまでに出演したドラマなどとは別物でしたか。

 そうですね。ドラマだと、完全に自分の間で演技ができるんです。編集で調整することも可能なので、感情が乗ったいい演技をすることができれば、その前後の間はあまり問題ではないんです。でも、アニメはそういうわけにはいかないので、それは本当に難しかったです。僕は、台本に「ここは何秒」と全部書き込んでいたんですが、それでもまだ足りないぐらいで…。コンマ何秒まで書き込まないと駄目だなと思うほど、細かい調整が必要でした。

-今回、宮田さんが大ファンだと公言している、水樹奈々さんとも共演しました。水樹さんとの共演で印象に残っていることは?

 アフレコでは、映像に自分の役名が出ている間にせりふを言うんですが、僕は「自分の役名が出ている間にせりふを収めないといけない」と考えていたんです。でも、奈々さまはレベルが神なので、「名前が出ている間は好きに芝居をしていい」と考えていらしたんです。「収めないといけない」とか考えていた僕って、全然駄目だなって思い知りました(笑)。でも、その奈々さまの考えを聞いて、次にもし声優をやらせていただく機会があったら、もっと自由に、もっとうまくできるかもしれないと思いました。

-アフレコでは、台本に書いていること以外にも、宮田さん自身が考えて表現する作業はあったのですか。

 ありました。台本にはないせりふを、当日、追加することもありましたし、監督と話し合いをする中で変わることもありました。ネタバレになるので、どのシーンかは言えませんが、どうしてもインパクトを残したいシーンがあって、そこは特にたくさん話し合いをして、考えて演じました。でも、完成した作品を見ると、自分の声に違和感を覚えるんです。そんなことなかったですか?

-いいえ、むしろ驚くほど別人だと思いました。ご自身では、どの辺りに違和感があったのですか。

 最初にバージェスが登場するシーンで、「あれ? これ、僕そのままじゃん?」って(笑)。そこで、1回、映像を止めて、今日は見るのをやめようとなりました。受け入れるのに時間が必要だったんで。

 
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