【インタビュー】映画『花と雨』笠松将 「スターにはなれない」現実に直面して見いだした自分流の役者道

2020年1月16日 / 17:29

 男たちの熱いエネルギーがこもった本作を通して、笠松の胸に役者としての新たな目標が生まれる。それは、「自分が関わった面白い作品を、より多くの人に見てもらい、共有・共感してもらうこと」。そこで必要になるのが「知名度アップ」だ。

 直近では、新木優子主演のドラマ「モトカレマニア」、間宮祥太朗出演のドラマ「僕はどこから」、杉野遥亮と福原遥のダブル主演の映画『羊とオオカミの恋と殺人』、藤原竜也主演の映画『カイジ ファイナルゲーム』、など、数々の話題作に携わっている笠松だが、それに比例する高い知名度を得られていないことが悩みの種なのだ…。

 だからこそ、「役者だけど、バラエティー番組で芸人さんとは違う面白さを出してみたり、映画よりも気軽に見られるテレビドラマで勝負したりするのもいいと思う。とにかく、せっかくいい映画を作っても、いろんな人に見てもらえないと意味がないので、知名度を上げて、『笠松が出ているなら見たい』と思ってもらえる役者になりたい。それによって作品を盛り上げていきたい」と意欲を燃やす。

 「何者かになりたい」ともがきながら日々を生きる本作の主人公・吉田は、笠松そのものだ。しかし、明確な目標を掲げ、真摯(しんし)に仕事に向き合い、着実にキャリアを積んでいる笠松であれば、いつか「何者」どころか、あの日夢見た「スター」にだってなれるのかもしれない。

(取材・文・写真/錦怜那)

(C)2019「花と雨」製作委員会

 映画『花と雨』は1月17日からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【大河ドラマコラム】「鎌倉殿の13人」第24回「変わらぬ人」源範頼と大姫、2人の悲劇から考察したサブタイトルの意味

ドラマ2022年6月25日

 NHKで放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。6月19日に放送された第24回「変わらぬ人」では、源頼朝(大泉洋)の弟・範頼(迫田孝也)と娘の大姫(南沙良)の死という一見、無関係な二つの悲劇が、三谷幸喜の巧みな脚本で一つのドラマにまとめ上げ … 続きを読む

横山だいすけ、歌のお兄さんを卒業後も「歌が好きで、子どもが好きだという思いは一生変わらない」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2022年6月25日

 NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」の第11代目歌のお兄さんを2017年まで務め、絶大な人気を誇った横山だいすけ。歌のお兄さんを卒業後は、数々のテレビ番組やミュージカルを中心に幅広い活動を続けている。7月25日から上演される、ミュージカ … 続きを読む

『神は見返りを求める』吉田恵輔監督「自分は何か欠けているものが好きなんだなと」映画界注目の監督がYouTuberの世界を描く異色のラブストーリーに込めた思い【インタビュー】

映画2022年6月23日

 底辺YouTuberのゆりちゃん(岸井ゆきの)と彼女を献身的に支える中年男性・田母神(ムロツヨシ)。信頼で結ばれていた2人の関係が、壮絶な愛憎劇に発展するさまをシニカルでポップなタッチでつづった『神は見返りを求める』が6月24日から公開さ … 続きを読む

ハリウッドのお気楽映画が帰ってきた『ザ・ロストシティ』【映画コラム】

映画2022年6月22日

『ザ・ロストシティ』(6月24日公開)  恋愛小説家のロレッタ(サンドラ・ブロック)は、新作のロマンチックな冒険小説の宣伝イベントに駆り出されるが、主人公のイメージで、小説の表紙を飾るセクシーなモデル、アラン(チャニング・テイタム)の軽薄な … 続きを読む

【インタビュー】本田望結、18才“新成人”を迎え「大人」への思い「小さい頃から両親ではなく自分が責任を取りたいと思ってた」 映画『きさらぎ駅』で初の女子高生役

映画2022年6月21日

 恒松祐里が主演する映画『きさらぎ駅』が公開中だ。本作は、2004年に「はすみ」と名乗る女性が、この世に存在しない「きさらぎ駅」という異世界にたどり着いた経験をネットの匿名掲示板に投稿した後に消息不明となった都市伝説を基にしたホラーミステリ … 続きを読む

amazon

page top