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まずは、エルトンを怒らせないようにすることでした(笑)。一番はバランスです。彼の人生を語るには、かなり惨めで悲惨な、暗い部分も必要でしたが、そうしたシーンの中にも、常に一筋の希望や、トンネルの出口の明かりが見えるようにしようと考えました。逆に、スペクタクルに満ちた、明るくハイになるような高揚感あふれるシーンでは、どこか暗雲が立ち込めるようなダークなムードがその奥にあるというふうにしました。そのように一つのシーンを多層的なものにすることに最も注意を払いました。暗さと明るさ、楽天と悲観は、常に綱引きのように引っ張り合うところがとてもドラマチックで、映画的には観客を引き込む重要な要素の一つだと思います。
今まで、知っていたつもりだったけどよく知らなかったエルトン・ジョンという人を、この映画を通して新たに発見してもらえたらうれしいです。
(取材・文・写真/田中雄二)
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