エンターテインメント・ウェブマガジン
日本の漫画は幾つか読みました。私がこの映画の原作で好きなところは、アジアの街には限定せず、地球で最後に残った都市が舞台になっているところです。そこは人種のるつぼで、いろいろな文化や言葉が共存しているので、これを映画にすれば、多様性のあるキャストを組むことができるし、普遍的なテーマを描くこともできると思いました。キャメロンも、原作のストーリーやテーマが、漫画やSFというジャンルを超えているところが気に入ったようです。私も木城さんが書いた物語には、とても共感できると思いました。
どちらも本当に素晴らしい俳優でした。最初に脚本を読んだときに思い浮かべたのがクリストフ・ヴァルツでした。彼と初めて会ったときに、いきなり3時間以上も話し込んでしまいました。彼は悪役を演じることが多いのですが、彼自身はとても温かく、すてきなお父さんだと感じたので、イド役にはぴったりだと。悪役ではない彼を見て観客は驚くはずだとも思いました。
私は、その俳優がどんな役を演じてきたかよりも、その人がどんな人なのかを見てキャスティングすることが多いのですが、ローサもそうでした。彼女はとても表現力が豊かで、反抗的なところもあり、楽しいところもあるという、アリータの性質を持っていました。アリータはCGのキャラクターで、目がとても大きい。その見た目で観客を引き込んだ後、ローサがアリータに人間味を与えてくれるはずだと思いました。
この映画を、早く日本の皆さんに見てほしいと思います。この映画は、長い間アメリカ人に大きなインスピレーションを与え続けてくれた日本の漫画やアニメに対するラブレターです。そして、原作にリスペクトをし、原作の心を大切にしながら作りました。あらゆる人に楽しんでもらえる映画になっていますので、ご家族、友だちなど、いろんな人と一緒に見に行ってください。
(取材・文・写真/田中雄二)
ドラマ2024年4月24日
現在放送中のドラマ「買われた男」で主演を務める瀬戸利樹が取材に応じ、本作の魅力や役作りについて語った。 本作は、三並央実氏と芹沢由紀子氏による漫画『買われた男~女性限定快感セラピスト~』が原作。セックスレスの主婦、芸能人、女社長、風俗嬢 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2024年4月21日
ディズニーの大人気者、くまのプーさんと仲間たち、クリストファー・ロビンが四季をめぐって楽しい冒険をする、新作ミュージカル「ディズニー くまのプーさん」が4月27日から全国10都市で上演される。等身大のパペットを役者たちが操り、すてきなセッ … 続きを読む
ドラマ2024年4月20日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。4月14日に放送された第十五回「おごれる者たち」では、藤原道長(柄本佑)の長兄・道隆(井浦新)を筆頭に、隆盛を誇る藤原一族の姿やその支配下の世で生きる主人公まひろ(吉高由里子)の日常が描かれた。 … 続きを読む
映画2024年4月19日
長野県の自然豊かな高原を舞台に、代々つつましい生活を続けてきた住民の、レジャー施設の開発をめぐる生活の変化を描いた『悪は存在しない』が、4月26日から全国公開される。本作で第80回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門で銀獅子賞に輝いた … 続きを読む
映画2024年4月19日
『あまろっく』(4月19日公開) 理不尽なリストラに遭い尼崎の実家に戻ってきた39歳の近松優子(江口のりこ)は、定職に就くことなくニートのような毎日を送っていた。 ある日、「人生に起こることはなんでも楽しまな」が信条の能天気な父・竜太郎 … 続きを読む