【アニメコラム 先週の神回!】「Free!」12Fr「遥かなるフリー!」

2013年10月8日 / 12:45

 弾ける水しぶき。男性キャラクターのつややかな肉体美。春先から制作会社の宣伝CMで話題を集め、夏の到来とともにスタートした「Free!」。9月26日にTOKYO MXで放送された最終話「遙かなるフリー!」では、番組放送中1分あたりに平均932ツイート(※「アニメエンジン(β)」調べ)が投稿され、他作品の最終話を圧倒するツイート数で、「神回」と呼ぶにふさわしい盛り上がりを見せた。

 男子高校生の「友情」と「絆」をテーマとした、爽やかな青春ドラマが本作の見どころ。その中で描かれる、男の子同士の何げない会話やしぐさは、女性目線で見るとドキッとさせられる要素が満載だ。押し倒された遙の視点から、ポロポロと涙を流す凛を見上げるシーンには、いとしさで胸が詰まる。オープニング映像で意味ありげに映し出されていた涙の理由も、最終話でしっかりと回収されたところで、物語はいよいよクライマックスへ。

 最大の見せ場となるメドレーリレーでは、それぞれのキャラクターの性格を表した泳法が披露される。試合中という緊迫した状況とは裏腹に、水中では彼らの心の中を表現した幻想的な世界が、スローモーションで描写される。最高のメンバーとリレーができる喜びを全身で感じ、魚のように自由に泳ぐ遙たち。水中のカメラワークは、自身も高校時代水泳部だったという内海紘子監督の実体験に基づいた演出が生かされている。人間関係のわだかまりが解消された解放感と、水の中でのびやかに泳ぐキャラクターの動きが重なって、画面からは心地よさが伝わってくる。

 話題性、クオリティーともに最後まで期待を裏切らなかった「Free!」は、2013年の夏期アニメの中で最も注目された傑作の一つと言って間違いないだろう。エンドカードに記された「see you next summer…」の言葉は信じてもよさそうだ。(松田はる菜)

 


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